【職につながる学問を】まず、いくら持っていれば労働から解放されるのか?

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【職につながる学問を】まず、いくら持っていれば労働から解放されるのか?

2021.05.10 | 課外授業

【職につながる学問を】まず、いくら持っていれば労働から解放されるのか?

【職につながる学問を】まず、いくら持っていれば労働から解放されるのか?
【職につながる学問を】まず、いくら持っていれば労働から解放されるのか?


何のために働くのか?
仕事を通して社会や他人の役に立ちたいから。


誰もがそういった志を持っていると信じています。


しかし、社会に出れば現実の厳しさに直面します。


生きていくだけでお金が減っていく・・・。
それに加えて家族や子どもができたら・・・、
マイホームや車などの高額ローンを組んだら・・・、
そのお金を稼ぐために働き続けなければいけない。


気づけば新卒の頃の他者貢献の志など彼方に忘れ去り、日銭を稼ぐために働く日々・・・。


仕事の報酬が「お金」だけになってしまうと、いつしか考えるようになります。


「いったいいくら持っていれば働かなくてよくなるのか?」


逆に言えば、
「いくら持っていれば生活の心配をすることなく世のため人のために自分の時間を使えるのか」


もちろん個人差はありますが、この問いに自分なりに答えられる人は大人でもそう多くはないのではないでしょうか。


例えば今の雇用環境、年金制度が続くとしたら、という前提で考えてみましょう。


定年が65歳(すでにこの時点で数年後には変更になりそうですが)、大学を卒業するのが22歳ですから、およそ43年間の労働人生となります。


「老後2,000万円問題」の発端となった2019年に金融庁が発表したレポート、
によりますと、夫65歳以上・妻60歳以上の「平均的な」老後世帯の収入と支出を計算しています。
それによりますといわゆる「年金」として受け取れる社会保障費は約19.1万円。それに諸々を加味して月の収入が約20.9万円として出されています。
対して支出は26.3万円。
毎月約5.4万円の赤字が出るので年間で約65万円。
平均寿命を加味するとだいたい2,000万円くらいは足りなくなりますよ、というレポートでした。
(対応策の提案も書いてあったのですが、「老後に2,000万円ないと!」というところが強調されて報道されてしまったので国民の不安と混乱を招きました。)


これを一つの目安にすると(あくまでも目安です)、月の生活費を切り詰めて25万円と考えるならば、25万円×12カ月で年間300万円あれば生活ができそうです。


100歳まで生きるとしたら年金不足分が月5万円、年間60万円なので65歳時点で60万円×35年=2,100万円あればOK。
年金を受け取らない65歳以下でリタイアすると考えれば、300万円×65歳までの期間+2,100万円(以上)でざっくりとした目安が出てきます。(年金を支払った期間により受け取れる額が異なってきますので「以上」と書きました。)


50歳でリタイアしたかったら、50歳から65歳までの生活費300万円×15年=4,500万円+老後資金2,100万円(以上)=6,600万円(以上)あれば可能です。


ちなみに50代の平均貯蓄額は2人以上世帯で1,684万円、中央値は800万円(三菱UFJ信託銀行)です。


今回は勉強や進学とは直接関係のない話でしたが、まずは稼ぐ金額のゴールの「目安」から考えてみました。
実はこういったお金の知識をまったく学ばずに社会人になってしまうのが今の日本の問題点ではないかと思っています。


いくら稼げばいいのかが分からないから、公営ギャンブルに熱中したり、結婚相手に過度な年収を求めたり(笑)してしまうのではないかなと。
また大企業でも副業解禁の流れがあるようですが、自分の人生にいくらお金が必要なのかといったことを分からずに始めてしまっては、軸足がぶれて本業がおろそかになり、ひいては日本の国力が下がる危険性もあります。


比較的時間のある高校1、2年生のうちからこういった視点を持ちながら、職種・業種、働き方を考え、それに向いた学部・学科、大学を考えていくというのもいいのではないでしょうか。

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