共通テスト 対策【国語】　高島先生

今回は「大学入学共通テストの傾向と対策」と題して、国語の特徴をまとめます。

志望校合格の「目標点」に届くために、学習方法の参考にしてください。

【構成・形式】

大問１：現代文（評論文・実用文など）

大問２：現代文（小説文・随想文・詩歌など）

大問３：古文

大問４：漢文

・200点満点（各大問50点ずつ）

・制限時間８０分

・全問マーク式

【対策】

①基礎知識を確実に習得する

共通テストの国語では、知識を問う問題が各大問で出題されています。その他の設問でも、言葉や文法事項を知っていないと、正確な本文読解に支障をきたしてしまいます。

そのため、現代文では「漢字」「語彙」「表現技法」など、古文では「古文単語」「古典文法」「和歌の修辞」など、漢文では「句形」「重要語」などをしっかりとインプットしておきましょう。

加えて、現代文で頻出するテーマやキーワード、古文の背景知識や古文常識なども頭に入っていると内容理解を助けてくれます。余力があれば確認しておきたいところです。

②論理的思考力・読解力を養成する

こちらは日々の問題集や過去問での演習のなかで身につけていきます。マーク式だと感覚的になんとなくで選択肢を選んでしまいがちですが、そのようなやり方を続けていると点数は安定しません。

本文のなかから根拠を探し、その上でそれぞれの選択肢を吟味するようにしましょう。共通テストは特に巧妙に選択肢がつくられていて、消去法で消していくと似ている選択肢が残ってしまうことが多いです。その際は、選択肢同士の差異に注目し、どちらが適切かをよく見極めてください。また、間違えた問題に関しては、「なぜその選択肢が正解なのか」をしっかりと確認し、解答までのプロセスをトレースしていくといいでしょう。

③時間制約との闘い

国語の時間設定はかなりタイトで、大問４題を８０分で解かなければなりません。そのため、最後まで解き終わらなかったという人も多く、これが得点の伸びにくい要因になっています。

普通に計算すると、各大問に20分ずつ費やせるということになりますが、これには工夫の余地があります。

例えば、大問４(漢文)は最も得点が取りやすいと言われており、他の分野に比べ設問の難易度も比較的易しいものが多いです。そのためここを１０分〜１５分以内に解き、余った時間を他の大問に回すというやり方も結構おすすめです。また、解く順番に関しても自分の得意分野（＝得点源になるところ）から解いていくという方法もあります。例えば古文が苦手で時間もかかってしまうという人であれば、大問３は後回しにして最後に残った時間で手を付けるということもできます。

自分に合った時間配分と順番を確立したら、模試や過去問でもそれを実践していきましょう。

【まとめ】

共通テストの国語は、「正確性」と「スピード」をどの程度の精度で両立させられるかがポイントになってきます。日々の勉強ではスピードと正確性それぞれを意識して問題に取り組んでいきましょう。問題集や過去問を解く際には時間制限を設けて取り組むことも大切ですが、あまりに正答率が安定しない場合はまずは時間制限なしで挑戦して、読解力を向上させていきましょう。