2023.05.23 | お知らせ
修学旅行探偵団 「修学旅行の目的」
またまた登場しました修学旅行探偵団。
今回は修学旅行の目的を調べていきます。
調べるといっても至極簡単、文部科学省さんの告示、通達している内容を抜粋させて頂きます。
1988年に文部科学省から発表された修学旅行の目的は、
「平素と異なる生活環境の中にあつて見聞を広げ、集団生活のきまりを守り、公衆道徳について望ましい体験を得ることなど」
と記載されています。
わかるようなわからないような。
ということで、先日お話しした1886年に行われた最初の修学旅行と考えられているものから見ていきましょう。
先日の記事をよく見ると、この1886年の「長途遠足」は、文化財の見学と、軍事教育を目的とした外部学習として設定されているのです。
そうなのです!!
日本史的に考えるとこの時代の日本は、軍事的にも力をつけてきて、諸外国との戦闘を想定した教育や運動も多かった時期なのです。
なので修学旅行の目的はよく定まっていなった初期から、どんどん軍事教育の一端としての、言わば軍事演習のような性質のものへと固まっていったのです。
そのため、日本国内の軍艦や、中国北東部、朝鮮半島まで修学旅行の目的地になっていたとか。
そして日本が太平洋戦争に突入すると、修学旅行は事実上廃止され、終戦が訪れ、日本が活気のある状況に戻ってくるのを待つことになります。
日本の戦後の目覚ましい復興と発展と共に、学校教育の場にも修学旅行が戻ってきます。
そして戦後となった今では軍事教育など不要なため、今のような旅行がメインとも言えるような、平和な修学旅行になっていったのです。
ここまで調べてきた私の感想ですが、
「学生時代の悪友たちと宿をともにする」
それだけで修学旅行としては目的を達成しているのではないか、と考えてしまいました。
もう1回くらい修学旅行行きたいなぁ。。。