2025.05.21 | 進路
【大学受験 総合型選抜について】
①総合型選抜とは?
総合型選抜とは,大学のアドミッションポリシー(大学が求めている生徒像)と照らし合わせて合否を判断する入試方法です。選抜方法は大学ごとに異なります。
例 書類審査+面接+小論文
書類審査+面接+学力検査
書類審査+面接+プレゼンテーション
書類審査+面接+小論文+共通テスト など
出願は9月1日以降で,合格発表は11月以降と一般選抜に比べて合否が早く発表されるという特徴があります。
また、
国立大学の多くでは共通テストを受けることを課しているので,内定(12月ごろ)→最終合否(2月)となることもあります。
総合型選抜での合格者数は毎年増加傾向にあり,大学合格者全体の約60%が総合型選抜・推薦型入試によるもので,一般選抜での合格者は約40%程度に減少しています。
②総合型選抜では何を重視するの?
総合型選抜で重視されるのは,
・
主体性(課外活動など自分で考え,自分で行動した経験)
・
表現力(自分の考えを面接や小論文で伝える力)
・
論理的思考力(筋道を立てて説明できる力)
などです。文部科学省でも学習指導要領に「育成すべき資質・能力の三つの柱」として下記のように明記しています。
③いつから対策をするべき?
総合型選抜を視野に入れている方は,できれば高校1年生のうちから準備をするべきです
。書類審査の中に評定平均を考慮する大学もあるため,定期考査の対策も必要となります。
また,アドミッションポリシーに合う経験を体験しなければならず,論理的思考力は短期間で身につけることができる力ではないからです。何よりも,高3の夏が終わるとすぐに出願→試験となるため,高3生になってからでは間に合いません。
実際に総合型選抜で合格した生徒さんたちを振りかえってみると,早くから綿密な計画を立てていた方たちがほとんどです。
④総合型選抜だけで合格できる?
少しでも早い時期に合格を勝ち取りたいという気持ちは分かりますが,総合型選抜は指定校推薦型選抜や一般選抜のように評定平均や偏差値だけで測ることができないため,
一般選抜の準備を怠らないことが大切です。合否が出るのが11月以降ですから,合否が出てから一般選抜の対策をするのでは間に合わないケースがほとんどです。
高3の夏に総合型選抜の準備でかなりの時間を費やすことを考慮すると,一般選抜の準備はそれよりも前倒し的に始めておくのがよいでしょう。また,国立大学ではいずれにしろ総合型選抜であっても共通テストを受験しなければならないので,一般選抜の対策は必須です。
⑤個別指導で総合型選抜に対応できますか?
個別指導だからこそ対応できます。
将来の自分の夢を実現するため大学で何を学ぶ必要があるのか,そのためには高校生のうちにどのような経験をするべきか,小論文の添削,これらを対話によって生徒と共有し指導できるのは個別指導です。
講師との対話を通じて、「なぜそう思ったの?」「その経験から何を学んだ?」と掘り下げながら,生徒自身の物語を言葉にしていくプロセスが個別指導では自然に行えます。1対2の対話型授業では,日々のやり取りそのものが面接や小論文の実践練習になります。先生と話すことに慣れ,自信を持って話す力が自然と身につきます。
総合型選抜を考えている皆さん,まずは「どんな準備が必要か」「何から始めればいいのか」を一緒に考えることからスタートしましょう。
お気軽に教室スタッフまでお問い合わせください。