2026.07.28 | 頑張ってる生徒たち
【室長が忘れられない生徒】あの日、講師全員が泣いた。私たちが「生徒のために全力で向き合おう」と改めて誓った日
もう何年も前の生徒さんの話です。
「先生、吹奏楽が大好きなんです。」
その子は、中学2年生の頃から通ってくれていました。
吹奏楽が本当に大好きで、いつも穏やかで、誰にでも優しく接する子でした。
だから、塾でも先生からも、生徒からも自然と愛される存在でした。
中学3年生になり、吹奏楽の強い高校を見つけました。
「ここに行きたい。」
目標が決まった日から、その子は変わりました。
夏休み。
吹奏楽部はまだ引退していません。
普通なら、
「部活が忙しいから…」
と言い訳したくなる時期です。
でも、その子は一度も言いませんでした。
部活を終えて塾に来る。
毎日自習をする。
疲れていても机に向かう。
その姿を見て、周りの中3生も自然と頑張るようになりました。
模試の結果が届いた日。
判定は厳しいものでした。
悔しくて泣いていました。
私たちも悔しかった。
だから、一緒に作戦を考えました。
何を優先して勉強するか。
どこを伸ばせば合格に近づくか。
講師全員で支えました。
そして迎えた受験。
結果は――
合格。
講師室は大歓声でした。
でも、本当に忘れられない出来事は、そのあとでした。
合格発表の後、おめでとう会を実施したのですが、
その時、その子の声が響きます。
「先生たちに!」
その子は、全員の中学3年生に声をかけていました。
「全先生たちに寄せ書きを渡したい。」
みんなが学校関わらず協力して、一冊の色紙を作ってくれました。
そこには、感謝の言葉がびっしり書かれていました。
その色紙を受け取った講師達。
一人、また一人と涙があふれました。
中には大号泣の講師も。
私たちは、その子に勉強を教えたつもりでした。
でも、教えられたのは私たちの方だったのかもしれません。
努力すること。
仲間を大切にすること。
感謝を伝えること。
人として大切なことを、その子は最後に私たちへ教えてくれました。
だから、今でも私は思います。
塾の仕事は、テストの点数だけを上げる仕事ではありません。
子どもが自分の夢に向かって本気になれる環境をつくること。
そして、その挑戦を最後まで支え続けること。
それが、英才個別学院戸部校の使命だと考えています。