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良い子とは

2024.03.12 | 教室からのお知らせ

良い子とは

良い子とは
英才個別学院戸部校のブログをご覧の皆様、こんにちは。

こちらでは、横浜の戸部・平沼エリアの生徒さんを指導しています。

私、戸部校の教室長の山口から、
過去の教え子から学んだことをお話させていただきます。

その子の名はJさん。
学級委員などもやっていて、
成績はオール4を超える状態。
話をしても、
「先生のおかげで点数上がりました」など、
いわゆる優等生。

講師たちからも、
あの子は素直に頑張るので授業がしやすいと
評判のいい子でした。

しかし学校ではいい子ぶっている、と、
あまり周りの受けが良くなかったそうです。

これは何かあるな、と
本人といろんな話をしました。

「いつもお気遣いいただきありがとうございます」
とお辞儀をして帰っていきます。
まだまだ本当の心にはたどり着いていないのかな。
そんなことも考えました。

そんな日々が過ぎていき、
ある日、Jさんの様子がおかしかったのです。

どうしたの?
声をかけると、学校の先生の評価に納得がいかないようでした。

「なんであの子の方が成績がいいんだかわかりません、
 あの先生絶対おかしいんです!前だって・・・」

文句が止まらないので、全部聞いてみました。
すると毒がとめどなくあふれてきます。

多分全部をため込んで演じていたんでしょうね。

Jさんは全てを吐き出すと、すっきりした表情で、
「今日あったことは誰にも言わないでくださいね」
と言って帰っていきました。

私はついに糸口を見つけました。
それからこの日の話をきっかけに、
少しづつですが本音を吐いてくれるようになり、
気が付けば大声で学校の文句を言うようになりました。

そんな話を聞きつけ、講師たちも面白がって声をかけてくれます。

「Jさんってこんな感じの子だったんだ」

「もう!先生のせいで積み上げた私のイメージが台無しじゃないですか!」

みんなで大爆笑でした。

その輪を見て、Jさんと同じ学校の生徒さんたちは、
私に「Jさんの悪行」と称してこんなことしてました、と
教えに来てくれるようになりました。

それをJさんに伝えると、
「まったく!何でこんなことを先生に言いに来るんですか!」

それを同級生たちに言うとまた大爆笑。

その子のまわりに仲間が集まるようになるのに、
それほど時間はかかりませんでした。

それからいつも女子軍団となったJさんたちは自習に来てくれるようになり、
結果、ちゃんと志望校に受かってくれました。


Jさんがお友達に囲まれ、最後私を呼んで手を振って帰ってくれたのは
とても印象に残る出来事でした。

今の内申の評価基準で、授業態度が評価されてしまいます。
そこを狙いに行くと、大人の期待通りの言動が求められます。

但しそれが生徒さんの本音なのかが重要です。

自分の言いたいことをごまかし、
大人の望むままに演じている子。
その子は苦しんでいるのかもしれません。

Jさんはそこを壊すことが出来、
本音で生きることが出来るようになったので幸せそうでしたが、
その壁を壊せない子もまだたくさんいます。

本音で生きにくい時代。
大人になる、空気を読む、等といった言葉で表すのは簡単ですが、
我々はその子が幸せかどうかで見てあげたいと学びました。



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