高校卒業後に大学へ進学する割合は？

大学への進学率がどのくらいか存知ですか？

文部科学省がこのほど発表した学校基本調査によると、今春、高校を卒業した人のうち4年制大学へ進学した割合は57.7％。

過去最高となりました。

他方、専門学校や短期大学へ進学する割合は、ここ数年、減少しています。

4年生大学への進学率、東京都内に限ればもっと高く、70％近くになります。

大学進学率が高まる背景には、企業の新卒採用の変化があります。

総合職の採用では、4年制大学卒業者が対象となるケースが大半です。

私が高校を卒業した1982年、大学進学率は40％未満でした。

隔世の感があります。

保護者の中には、ご自身が高校を卒業した当時の経験でお子さんの進路を考える方もおられます。

その当時と現在では環境が大きく異なっていることを理解していただきたいです。

もちろん大学進学がすべてとは申しません。

例えば「美容師になる」「調理師になる」といった明確な目的があるのなら、回り道しないで専門学校へ通って資格を取るべきです。

一方、将来の目標が定まっていないのなら大学へ進学して、大学在学中の4年間で将来を考えることをお勧めします。

ただし4年制大学と一括りにしてもピンキリ。

学力の低い、いわゆるFランクの大学は避けるべきでしょう。