生徒から教わったこと①-2

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生徒から教わったこと①-2

2025.05.04 | 過去のブログ

生徒から教わったこと①-2

生徒から教わったこと①-2
『100%を教えてくれた生徒 ~Rさんとの物語~』(続き)

転機と成長
その年の夏。
八幡山では、開校以来初めての受験生向けの集団授業を開講することになった。
正直、彼女は参加する必要ないと思ったので、
「君は受けなくていいよ」と伝えた。
けれど、彼女は自ら「参加したいです」と言ってきた。
結果、彼女は集団授業から出される課題を、なんと毎回3回繰り返して提出してきた。
1回目は普通に解き、2回目で間違いを潰し、3回目で完全に仕上げる。
私自身、出された課題を3回やってくるという発想すらなかった。
彼女は、常に「完璧」を目指していた。
自分が納得できるかどうかを、唯一の基準にしていた。
2学期の中間試験が終わった後の面談。
彼女はブースに入ってきた瞬間、ぽろぽろと涙を流し始めた。
その当時の彼女はWもぎでも440点を超えており、偏差値も70越え。中間試験もうまくいっており、順調そのもの。
それなのになぜ悲しいのか?
「どうしたの?」と聞くと、
彼女は声を詰まらせながら、こう答えた。
「悔しいんです。」
理由を尋ねると、彼女は続けた。
「クラスの友達に、『いいよね、Rちゃんは勉強しなくてもできるもんね』って言われたんです。それが悔しくて、、、
私、やってます本当に倒れるくらい、気持ち悪くなるくらい勉強してるんです。
本当は、もう、定期テストなんて受けたくないんです。
どれだけやっても完璧にならない。本当に倒れそうになるくらい必死にやってるんです。」
私は、その言葉を聞いて、大きく反省した。
確かにその友人のひとことは不用意だ。しかも嫌味まじりに。
だが、私も「できる子だから」と、無意識にラベルを貼っていた自分に気づかされた。私もその友人と変わらない
なと。
Rさんは、天才なんかじゃない。
努力で、ここまで来ていたのだ。
私は、このとき初めて「100%の努力」というものを、全力で取り組むとはどういうことかを目の当たりにした。

圧巻だったのが、2学期期末試験だった。内申が決まる最後の試験で、なんと満点を3つ取ってきたのだ。なんとい
う精神力だろうと驚きを隠せなかった。

結果と未来へ

Rさんは、最終的に駒場高校を志望した。西も日比谷も見学に行ったのだが、本人は駒場が一番自分に合っている気
がするということだった。
私は彼女の意志を尊重した。
駒場であれば、推薦でもほぼ確実に合格できる成績だったので、推薦入試での話を進めていた。
ところが、12月に入って彼女の方から
「先生、相談があるんですけど、、、」
「どうした?」
「駒場の推薦、受けなくてもいいですか?」
「ほう、なぜ?
君なら推薦で合格できると思うけど、、、」
彼女はきっぱりと言った。
「できれば、実力で合格したいんです。」

すごい子だな。もう余計な心配をしてあげる必要はないなと判断した。
「わかった。推薦は受けなくていいよ。一般入試で駒場に殴り込みだ。ただ、お母さんの許可だけはしっかり取りな
さい。」
その強い意志を尊重し、一般入試のみの挑戦に切り替えた。
結果は――見事、合格
高校入学後も英才を続けてくれた。彼女は努力を止めなかった。
学年順位は常に1位か2位をキープしていた。
早稲田大の指定校も取れたのだが、それも無視。
現役で東京農工大学へ進学。
センター試験では、物理で満点を叩き出した。

Rさんが教えてくれたこと

Rさんは、特別な才能を持っていたわけではない。
理解に時間がかかることもあったし、処理に手間取ることもあった。
それでも、彼女は「二度と同じ間違いをしない」という覚悟で、
ひとつひとつ、自分自身と真剣に向き合い続けた。
本当に100%を出し切るとは、こういうことなのだと、
私は彼女から教わった。
今でも、私の中で「100%」という言葉を聞くたびに、
まず最初に思い出すのは、Rさんの姿だ。
Rさん、出会ってくれて、本当にありがとう。



※受験生向けの集団授業
 当学院では中3の7月から1月まで毎週都立高校対策向けの集団授業を取り入れております。主に国理社を扱っており、
 これにより毎年多くの生徒が都立高校の入試得点を最短で伸ばしております。
※Wもぎ
 都立高校向けの模試としてWもぎとVもぎというのがあります。どちらも都立高校にそっくりの問題を提供しており、
 受検者もこのどちらかの模試に偏っているため、合否判定もより正確に出してくれるものです。



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もう12~3年前エピソードですが、この時期になると思い出すエピソードです。
Rさんからたくさんのことを教わりました。
もちろん、Rさん以外にも生徒たちから教わることはたくさんあります。
生徒たちから教わったことを、今の生徒たちに対して実践し続けています。

子供にレッテルを貼るのはいつだって大人の方です
今回はRさんのように自分は優秀というレッテルを貼ってしまっていたことに気づかされました。
成績がいいからと言って、悩みがないわけではない、困っていないわけではないのです。
その子その子の悩みや苦しみを抱えています。

逆に成績が伸び悩んでいる生徒さんもそうです。
本人は決して今の成績でいいと思っているわけではありません。
でも、あきらめてしまっている生徒さんを多く見受けます。
それは、その子自身がそうさせたわけではなくて、今までの環境が、周りの大人がそうさせてきてしまったのです。
レッテルという目に見えない心無い決めつけによって、、、

子供の可能性を奪っているのは、生徒本人ではなく、周りの大人たちだということに、我々は気づくべきでしょうね。
本来は無限の可能性を秘めているのに、それを抑え込んでしまっているのは、実は周りの大人たちだということを、、、

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