2018.12.15 | 過去のブログ
読解力の謎に迫る。その1
※大前提として、「読解力」=「国語の得点力」ではないということを断っておきます。無関係ではないものの、読解力が低くても得点はできます。
「うちの子、読解力がなくて…」とご相談いただくお母様が多くいらっしゃいます。
「いやいや、国語の定期テストは80点までは暗記科目だし、入試問題だってテクニックありきだし」というのが本音で、国語ができない悪者として、読解力がいじめられてるなあって毎度思ってしまいます。
でも、そんな勘違いされがちな「読解力」とはそもそも何なのか、曖昧なのも事実です。
今回の連載では、
「目の前の事柄を、自身の実体験もしくは追体験に照合し、処理する能力」とがっちり定義します。
その上で、読解力がどのようなもので、どうすれば伸ばせるか、室長なりの考えを数回にわたり連載します。
というわけで第1回。
まずは、4本のCM動画をご覧ください。
①http://youtu.be/HYe00adDFH
②http://youtu.be/vlBFOmdTFLM
③http://youtu.be/nSqszTUN4qg
④http://www.youtube.com/watch?v=doXvZbA7d9M
それぞれ「感想」はあるかと思います。
でも、どこまでストーリーを正確に深読みできたでしょうか?
実はこれこそ読解力です。
まず、恋愛の経験値(実体験・追体験を問わず)で、ストーリーが読み取れるかどうかが決まります。
それは当然、映像内の根拠と自身の経験が結びついているからです(意識的か無意識的か問わず)。
また、ノスタルジックな文脈も、地方出身者であれば鮮明に読み取れます。コンクリートジャングルで育った子には読み取れない、繊細な描写も多々含まれます。
強引にまとめると、「経験値によって読解力が決まる」ということです。
日本語の読解も、映像が文字に置き換わっただけで、思考操作は何も変わりません。
初回は以上です。
もう少し、読解力について遠回りしながら掘り下げていきます。
なにとぞお付き合いください。
「さっさと読解力を伸ばす方法を教えろよ!」
「得点を取る方法だけでいいんだよ!」
って思っていらっしゃる方は、教室までお問合せください。
連載より先に、こっそりお話しいたします。