模試と偏差値について

今日は、模試と偏差値についてお話しようと思います。
あんなにやっているのに伸びない・・・ 毎回ばらばら、安定しない・・・ 受験生なら誰でも気になるのが、偏差値 自分の偏差値も、志望校の偏差値も ランキングなどを見て、一喜一憂するのは定番ですね。
偏差値とは、
「その試験における、平均点と自分の点数の差」
を、50を平均点として数値化したものです
偏差値60と出ていれば、平均点よりそれなりに高く、 偏差値40と出ていれば、平均点よりそれなりに低い、 という点数が、自分の点数となっています。 つまり、 偏差値は、
「その試験を受けた瞬間」に限定した数値である
ともいえます。 誰にでも、調子が悪いとき、ミスが多いときはあるものです。 そして逆に、絶好調な日もあります。 その模試を受けた受験生の、そうした個々の事情により、 平均点と偏差値は前後します。 更に、そういった限定的な数値であることから、 一度偏差値いくつを取った、取れた、 といっても、「その偏差値の学校に受かる実力がついた」 というわけではないですし、 また、 「偏差値が届いていないから受からない」 というわけでもないのです。
模試で見るべきは、
偏差値ではなく、得点と失点部分です
高校受験、大学受験問わず、 どの学校を受ける場合でも、 「合計何点取らなければならない」 というラインが存在します。 それに対して、 ・勉強した部分はどれくらい取れたのか ・失点したのはどんな問題なのか ・まだ手をつけられていない範囲がどれくらいあったのか といった、細かい分析をすることが必要です。
「本番に合格点を取れば受かる」のが受験です。
自分が当日、何点取れるかが重要なのであって、
他人と比較した点数＝偏差値は、
実際のところ、ただの気休めでしかありません
落胆する直接的な要因にもなりません
だって、本番の試験は、
模試の試験とも問題が違えば、
一緒に受ける競争相手も違うのですから
もちろん、ひとつのデータであることに違いはありませんよ 無視していいわけではないのですが、
「偏差値」にとらわれて、
大事なことを見落とさないでくださいね