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ごんぎつねと読解力

2023.11.03 | お知らせ

ごんぎつねと読解力

ごんぎつねと読解力
こんにちは
千葉みなとの個別指導学習塾

英才個別学院千葉みなと校です



先日こんな記事を

見かけました



子どもたちの国語力が危ない 

〝ごんぎつね〟が読めない衝撃



記事全文はコチラ







母親の葬儀の準備で「大きな鍋で何かがぐずぐず煮えていた」というくだりがある。これはもちろん、葬儀の参列者に兵十が食べ物をふるまう準備している描写と読み取れる。



 ところが、教師が「鍋で何を煮ているのか」と尋ねると、「死んだお母さんを鍋に入れて消毒している」「昔は墓がなかったので、死んだ人を燃やす代わりにお湯で煮て骨にしている」などと複数名の子が真面目に答えていた─という。ここまでの話で、現在の〝読解力低下〟の状況が読者にもイメージできたのではないだろうか。






しかしこれって

本当に読解力の

問題なのでしょうか?





確かに少し前までは

村でお葬式があれば

村人がその葬儀を手伝い



そのお礼として

家人が手料理をふるまう



そんな光景が

当たり前のように

ありました



お葬式に触れることも

今よりずっと多かったでしょう



そんな環境で育った子供たちは

葬儀で何かを鍋で煮ている

=葬列者に食べ物を振る舞う

と読み解くことができるでしょう



しかし、今の社会ではどうでしょう



家の誰かがなくなっても

お葬式を自宅ですることはなく



参列者に振る舞うのは

自宅で料理したものではなく

見知らぬ誰かが用意した食べ物です



そもそも

お葬式というものに触れることも

ごくわずかでしょう



そのような環境では

お葬式で家人が

手料理を振る舞う



という知識を

今の子供たちが持つのは

難しいのではないでしょうか?





つまり、これは読解力が

低下したのではなく

常識が変化したのだと思います





新見南吉の時代には常識だったことが

今の社会では常識ではなくなったのです





実際、国語の授業の際に



その問題を解くための

知識が足りなくて

問題が解けないのだろうな



と思うことがよくあります



例えば

「日本人は挨拶をするとき頭を下げる」
という知識がなければ



「彼は道でおばあさんを見かけ

軽く頭を下げた」

という文章を読み解くことはできないでしょう







これは

単語の意味が分からないので

英語の長文が読めない

というのによく似ています



必要なのは

長文を読む練習ではなく

知っている単語を増やすことです



私は

読解力とは、今ある自分の知識を使って

文章を読み解く力だと考えます



解答としてはトンデモですが

今ある知識を活用して



鍋で死んだお母さんを

消毒したと答えた子は



頑張って考えたと

褒めてもいいと思います



読解力を付けるには

知識を増やすという作業が

絶対必要です



そのためには

親子で同じ本を読んで

親がその中から

必要な知識を教えること

が大切なんです


一緒に本を読んで



今と感覚が違うなとか

今はこうじゃないな

ということがあれば



昔はこうだったのよ

と教えてあげてくださいね



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