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テスト直しの効用

2021.07.11 | 過去のブログ

テスト直しの効用

テスト直しの効用


いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。



 



前回に引き続き、テスト直しの効用について思うことを、、、



 



テストの答案は、実は丸がついた答案からは意外と分析はできないんです。丸になっているから、そもそも反省をしようとは思わないですし、そこを眺めていてもどうやって丸になったかを説明することはとても難しい。でも、本当はうまくいったことにも理由があるので、それを再現できるようになれば、成績は上がるのですが、、、



 



テスト直しは主に間違った問題を中心に行うことになります。まず、間違った問題の間違えてしまった原因を探ることからがスタートです。



 



こういう仕事をしていると、間違った原因というのは、大体いくつかのカテゴリーに分けられます。



 



1,ミスによるもの



2,忘れてしまった



3,もともと理解できてない



4,今の力では解けない



 



大きく分けると、大体上記の4つに分類できるはずです。



 



このうち、さらに突き詰めていかないといけないのは、1と2によるものです。



3と4に関しては、その先にあるものなので、優先順位は後回しです。



 



まず、1のミスによるものですが、そのミスがどのようなものなのかの詳細な分析が必要です。ミスという言葉は非常に便利なもので、その言葉だけで片付けられてしまいがちですが、ミスにもさらに細かく原因があるはずです。



 



単純な計算ミスなのか。それとも符号ミスなのか。計算ミスもどのような計算でミスが生じているのか。たし算なのか、ひき算なのか、それともかけ算・わり算なのか。人によって、ミスが生じやすい計算は違います。



 



では、同じかけ算のミスでも、さらに詳細にみていくと、2桁×2桁になるとミスが出るのか。それとも3桁以上になるとミスが出やすいのか。以前いた生徒では、九九の7の段が絡んでくるとミスが出やすいというケースもありました。



 



それによって、その生徒が抱えている問題点が変わってきます。抱えている問題点が変われば、その問題を解消するための手段も変わってきます。計算が弱いからと言って、やみくもに計算練習をさせるのは、学習効率としては決していいとは言えません。先ほど書いた7の段の例の生徒で言えば、やみくもな計算練習というよりは、九九のうろ覚えに問題があったわけで、そんな生徒に難しい計算をさせても問題の解消はだいぶ先になるでしょう。



 



このように、一口にミスと言っても、それがどんな種類のミスなのかを究明していかないと、効果的な解消法は見つからないんです。



 



こんな生徒もいました。



 



方程式を解かせていたのですが、整数の方程式は難なく解けるんです。ですが、分数が絡んでくると、途端に正答率が下がる。



 



上記のような生徒に対して、みなさんはどこに原因があると考えますか?



 



おそらく、ほとんどの人が、それは分数の計算ができないからだろうと考えると思います。



 



自分も最初はそう考え、方程式ではなくて、分数の計算をやらせてみたところ、なんと分数の計算方法はちゃんとわかっていて、分数の四則演算はしっかりとできるんです。



 



では、どこに原因があるんだろうと、とにかく生徒が解いている姿をじっくりと眺めていました。



 



やはり整数だけの方程式はすぐに答えが出る。ところが、分数が絡んでくるとなかなか答えが出ない。出たとしても、やはり間違えが起こる。



 



ところが、じっと生徒の解いている姿を観察していると、あることに気づいたんです。



 



もしやと思い、生徒に聞いてみると、なんとその生徒は、方程式のXに一つひとつ数字を当てはめて、イコールが成り立つかどうかを確認していたのです。それでイコールが成り立ったら、その数字を答えにするという何とも気の遠くなる作業を行っていたのです。



 



これでようやく原因がわかりました。整数であれば確かに時間をかけて正解を見つけ出すことができますが、分数はおそらくどんなに時間を掛けても正解にたどり着けない恐れがあります。



 



つまり、この生徒は分数の計算ができないわけではなく、そもそも方程式の解き方自体をわかっていなかったということになります。



 



このように、正しい原因を見つけないと、その対処の仕方を間違ってしまう可能性があります。もし、対処を間違ってしまったら、どんなに時間を掛けても改善されることはないでしょう。



 



テスト直しは、正しい原因を発見する絶好の機会でもあるのです。



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