ふだん、何気なくやっている勉強方法って科学的には効果が得られなかったり、中には逆効果になってしまったりするものがあります。
「この方が集中できるんで~」とそのやり方に拘ることも必要ですが、効率の良い学習をしたければ、科学的に立証されているものを取り入れていく事も大事です。
そんな間違いだらけの勉強方法シリーズ
第8回 漢字の練習はたくさん書く
漢字の練習方法は、たくさん書くことが正しいとされています。
ただし、これをやっても良い人とそうではない人がいるので注意が必要です。
〇たくさん書く練習をした方がいい人とその注意点
たくさん書いても良い人は、漢字の書き方が間違っている人です。
千が1本多かったり少なかったり、なくてもいいところに点やはらいがあったりして
新しい漢字を作ってしまう人はこの練習は必要になります。
注意をしてほしいところは、その漢字を書くときに常に基本の書き順を守ることです。
書くたびに書き順が違うと正しい漢字を形で覚えることができなくなってしまいます。
また、今後多くの漢字を覚えていくときに覚えにくくなってしまいます。
※漢字の形を正しく覚える為に、書き順を守って書く。
〇たくさん書く練習をしなくてもいい人
上記の事ができている人は、一つの漢字をたくさん書いても漢字を覚える量は増えません。
実際に漢字を使うときには文章の中で出てくる漢字を読んだり、漢字に直したりすることが
必要になります。それができるようになる練習方法は下記のとおりです。
1.その漢字1つだけじゃなく、熟語や送り仮名をつけた状態で書いて練習をする
これによって実際に使っている形で覚えることができます。
また、熟語を覚えることでほかの漢字の練習にもなります。
2.その漢字の意味を理解する
多くの漢字は部首と旁(つくり)からできていて、部首で意味を旁で音読みを表わします。
部首から意味を推測していくと理解がしやすいです。
また、訓読みを一緒に覚えていくと意味を覚えやすいです。