2023.10.30 | 受験情報
失敗しない併願校の選び方②
昨日に引き続き、失敗しない併願校の選び方をお話します。
② 【ダイアモンド型でレベル分けをすること】
ひし形の図形を思い浮かべてください。
◇←これです。
真ん中の横のラインが最も長く、上や下にいけばいくほど短くなる形をしてします。
受験する学校のレベルや数は、このダイアモンド型でイメージすることおすすめします。
仮にあなたの今の偏差値を53(第1志望はMARCHレベルの偏差値63、偏差値gap10)
とします。
すると、
最上位の最も小さなスペースにMARCHの1校が入ります。
次にあなたの偏差値から+5の大学を2つ受験します。
この場合、あなたの今の偏差値と第1志望の大学の偏差値のちょうど中間になります。
次が肝心です。
それが実力相応校。ダイアモンドの中心の最も広いスペースを実力相応校で埋めます。
数は3~4が望ましいでしょう。
そしてここからは、いわゆる「滑り止め」になります。
滑り止めですので滑らないようにしなくてはなりません。
あなたの今の偏差値から5を引いた48前後の大学を2つ、
あなたの今の偏差値から10を引いた43前後の大学を1つ(安全校)選びましょう。
上記のかたちで受験するとおよそ10校受験することになりますが、受験費用も馬鹿になりません。しかし受験数を3~5校までと決めている方も、ぜひこの考え方で決めましょう。
実名で表現をすると
第1志望(努力校A)青山学院大学
第2志望(努力校B)明治学院大学、成城大学など
第3志望(実力相応校)東洋大学、駒澤大学、東海大学など
第4志望(安全校A)神奈川大学、関東学院大学など
第5志望(安全校B)桜美林大学など
このように、自分の今の偏差値を基準にすることで現役合格を逃さずに心に余裕を持って大胆かつ冷静に受験戦争を勝ち抜くことができます。
第1志望の大学の大学を基準にすることだけは絶対に避けましょう。
誤解のないように補足いたしますが、
滑り止めの大学を用意することは、現役進学をするためだけではありません。
第1志望には合格できなかった場合、浪人を視野に入れるケースも少なくありませんが、重要なのは、受験時にどの程度のレベルまで勉強が仕上がっていたのかを測る指標の有無です。どこまでは受かっていたのか、という事実なしで次のステップに進むのは対策に不備が生じてしまいます。
万が一に備えて、不安を解消する、到達度を知るこの2つのためにも、
ぜひダイアモンド型を参考にしてくださいね。
次回は、失敗しない併願校選び方③として、
出題傾向に着目してお話します。
お持ちの赤本を見ながら参考にしていただけたら幸いです。