今回は「暗記」に対する根本的な考え方と、誰でも実践できる具体的な方法をお話いたします!
「暗記を特別なことだと思わない」ための3つのポイントとしてご紹介します!!
1. 暗記のイメージを変える:「簡単なこと」ではない、知識の筋トレ!
多くの人が「暗記」を「ただ詰め込むだけ」「誰でもできる簡単なこと」とネガティブに捉えがちです。
しかし、その考え方こそが、暗記を難しくしています。
暗記は「基礎」であり「勉強そのもの」知識を覚えること(暗記)は、思考や応用といったすべての勉強の土台(基礎)です 。
暗記は「筋トレ」スポーツにおけるウェイトトレーニングのように、知識のウェイトトレーニングが暗記です 。
筋トレを怠ればスポーツは上達しないように、暗記を怠れば成績は伸びません。
本来の「暗記」の漢字暗記の「暗」は、本来**「何も見ないでそらんじる(暗唱)」**という意味が込められています。
ただ見るだけではなく、「何も見ずに言えるようにする」ことが真の暗記です。
まず、「暗記は簡単でつまらない」という先入観を捨てて、「暗記こそが知識を増やすための努力である」と認識することがスタートラインです。
2. 暗記の王道:「インプット」より「アウトプット」の反復練習を!
暗記が苦手な生徒の多くは、単語帳を「見る(インプット)」時間が長くなりがちです。
しかし、本当に練習すべきは「出す(アウトプット)」する力です。
家庭での具体的な練習方法
暗記は「インプット」と「アウトプット」のセット覚える方(インプット)に偏らず、むしろ出す方(アウトプット)をメインで練習しましょう。
思い出す練習を「意図的に」する
「わからない」と思ったら、すぐに答えを見るのを我慢し、時間をかけてでも自力で思い出す練習をしましょう 。
この「絞り出す」練習がアウトプット力を鍛えます。
反復の重要性**「1回で完璧に覚えられると思わない」**ことです。
何度もこの「思い出す」練習を繰り返すことで、記憶が定着していきます。
3. 暗記の質を高める:「関連付け」と「ミクロ/マクロ」の使い分け
ただ無機質に覚えるよりも、「関連付け」を行うことで、知識が頭の棚に整理され、引き出しやすくなります。
また、覚えるべき内容に応じて方法を切り替えることも重要です。
詳細と指導の視点イメージ連関(関連付け)
覚えたい単語を、別の知識や自分自身の思い出、勝手なイメージなど、何でも良いので関連付けて覚えましょう 。
これにより、頭の中で「近くに置く」ことができ、知識を引き出す際のヒントになります。
ミクロ暗記 vs マクロ暗記
覚える内容を分類させましょう。
ミクロ暗記: 一字一句正確に覚えるべきもの(例:漢字の書き取り、英単語のスペル、数学の定義や定理)
マクロ暗記: 流れや骨子を覚え、後で自分の言葉で再現すれば良いもの(例:世界史の論述の流れ、数学の解法パターン)
分類の重要性**「これは流れでいい」「これは正確に」**と分類することで、過剰な暗記を避け、覚える量を適正にコントロールできます 。
最後に
暗記の効率を上げる「秘策」や「裏ワザ」はありません。
あるのは、**「いかに地道な反復練習を効率的に行うか」**という「作法」です 。
これらの3つの視点を持ち、お子様が今の勉強が「ミクロ暗記なのか?」「アウトプットの練習なのか?」を意識して取り組むだけで、暗記力は必ず向上します。
ご家庭でも、お子様がただ単語帳を眺めているだけでなく、「何も見ずに言えるか」を試すなど、アウトプットを促すサポートをぜひお願いいたします。