2026.05.08 | お知らせ
「易経」に学ぶ、“伸びる人”の共通点 ~GW中に易経を読んでみた感想から~
毎年、GW中は、受験期のままリセットできていない自分の頭の中を整理することに時間を充てております。
人ごみの中で疲れてしまう性分のため、特に出かけることはありません。本を読んだり、映画を見て過ごしました。
その中で、中国古典の「易経」を読んでみたので、ここで少し紹介したいと思います。
勉強で伸びる子のキーワードは、
「継続・修正・振り返り・慎重さ」
まずは初章。
乾。元亨利貞。
「乾為天」は、天と天が重なる、
最も勢いの強いタイミングです。
まさに新学期、テスト前のこの時期と言えますね!
大空にエネルギーが満ち、前へ前へと進む力を持っています。
易経では、
「大いに通じる。しかし、正しさを失ってはならない」
と説かれています。
勉強でも、部活でも、仕事でも、
人が成長し始める時というのは、大きな勢いが生まれます。
成績が上がり始めた時。
努力が結果につながり始めた時。
周囲から評価され始めた時。
そういう時、人は自信を持ちます。
ですが、易経はそこであえて、
「驕るな」
「慎め」
と教えています。
本当に伸びる人は、“勢いがある時ほど謙虚”です。
その後の各章には、「龍の成長物語」が描かれています。
最初の段階は、「潜龍勿用」。
まだ水の底に潜む龍です。
実力が十分に育っていない時に、自分を大きく見せようとしてはいけない。
まずは黙々と力を蓄えなさい。
まだ基礎が不十分なのに、難しい問題ばかりに手を出す。
勉強時間だけをアピールする。
結果が伴わないのに「自分はできる」と思い込む。
そういう状態では、本当の成長はありません。
まずは英単語。
まずは計算。
まずは基本問題。
地味でも、基礎を積み重ねる時期があります。
ですが、その時間こそが、後の大きな飛躍を支えます。
次の段階では、
「見龍在田。利見大人。」
龍が田に現れ、ようやく周囲に認められ始めます。
成績が少し伸び始めた。
先生から褒められた。
周囲から期待され始めた。
そんな時期です。
ですが、ここでも易経は、
「経験者に学べ」
と言います。
伸びる子ほど、人の話を素直に聞きます。
アドバイスを受け入れる。
改善しようとする。
自分だけで判断しない。
逆に、伸び悩む時というのは、
「自分は分かっている」
と思い始めた時に訪れることが多いものです。
そして三つ目。
「君子終日乾乾。夕惕若。厲无咎。」
一日中努力し続け、
夜まで慎重に振り返れ。
これは、まさに受験生の姿だと思います。
受験勉強は、勢いだけでは乗り切れません。
継続。
修正。
振り返り。
慎重さ。
それを毎日繰り返す必要があります。
特に、成績が上がり始めた時ほど危険です。
「これくらいで大丈夫だろう」
と思った瞬間、人は緩みます。
だからこそ、努力している時ほど気を引き締める。
易経は何千年も前から、その大切さを説いています。
塾で見ていても、最後に伸びる生徒には共通点があります。
才能だけではありません。
・基礎を疎かにしない
・人の話を素直に聞く
・調子が良い時ほど慢心しない
・毎日を丁寧に積み重ねる
そういう生徒が、最後に大きく伸びます。
易経は、
「勢いやタイミングについて書かれている文」
であると同時に、
「自分を律することの大切さを説く章」
でもあります。
頑張れている時ほど、謙虚に。
上手くいっている時ほど、慎重に。
その積み重ねが、
本物の成長につながっていくのだと思います。
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