理科のテストを受けるとしばしば記述問題が出てきますよね定期テストで毎回出してくる先生もいれば出してこない先生もいますが、皆さんの学校の先生はどうでしょうか?出してくると分かっているなら対策しておきたいですよね。実は難しいと思われがちですが、理科の記述問題はパターンが少ないので対策がしやすいです。
ここではおおきく2つのパターンを紹介いたします!【理由を聞くタイプの記述問題】まず、理由を聞くタイプの記述問題はザックリパターン分けすると・~(必ず覚えておきたい大事な事実)のため
・~良くする[しやすくする]ため
・~(良くないこと)を防ぐためであることを覚えておきましょう。
※小学生の頃から何度も言われてると思いますが、理由を聞かれたら文末は「~ため。」「~だから。」です!
特に簡単な問題は①生物の体の構造や機能、実験での作業についての理由や効果を聞く問題
②実験でやっていること、順番についての注意点を聞く問題
のタイプです。
①についてはざっくりいうと多くが「それがあることで何かしら効率が良くなるから」という内容になります。
それがあるとどんな良いことがあるかを考えれば自ずと答えが分かる場合が多いです。
例 小腸の壁に柔毛というひだがある理由は?
→表面積を増やして効率よく栄養分を吸収するため
例 たまねぎの根の細胞分裂の様子を観察するときに塩酸を滴下する理由は?
→細胞同士を離れやすくして観察しやすくするため
②について、実験上の注意点や使い方の理由を聞いてくるのは
(ア) そのようにしないと危険だから
(イ) そのようにしないと器具が壊れるから
(ウ) そのようにしないと実験がうまくいかないから
のいずれかである場合が多いです。
①に対して②は、それがあるとどんな悪いことがあるかを考えれば自ずと答えが分かる場合が多いです。
例 液体を加熱するときに沸騰石を入れる理由
→突沸を防ぐため (ア)
例 炭酸水素ナトリウムを加熱して分解する実験の時試験管の口を加熱部より下げる理由
→ 発生した液体(水)が加熱部に流れて試験官が壊れるのを防ぐため (ア)(イ)
例 顕微鏡を使う時対物レンズをプレパラートに近づけた状態から遠ざけてピントを合わせる理由
→ 遠い状態から近づけていくことでプレパラートにぶつかって割れてしまうのを防ぐため (イ)
例 アンモニアを水上置換法で集めない理由
→ アンモニアは水に非常に溶けやすいから (ウ)
【事実を聞くタイプの記述問題】
事実を聞いてくるタイプの問題は、何か大きなくくりのグループから、性質によって分類分けしているようなものについて、具体例をあげさせる問題が多いです。
なのでグループの名前を意味もなく覚えるだけで具体的なものとの紐づけができていないと答えられない場合が多いです。
アイドルのグループ名をひたすら覚えていても、メンバーや歌が何も分からなかったら友達との話についていけないのと同じです。(私はこの経験が多くあります💦)
例えば、
動物の分類(哺乳類、爬虫類、鳥類、・・・)
植物の分類(被子植物、双子葉類、シダ植物、合弁花、・・・)
気体の収集方法(水素→水上置換法、アンモニア→上方置換法、・・・)
例 脊椎動物のうち、哺乳類と両生類の動物の例を1つずつ答えなさい。
例 植物のうち、離弁花類に含まれる植物の例を3つ答えなさい。
例 気体の収集方法のうち、水上置換法が適さない気体の例を3つ答えなさい。
いかがでしょうか?
出題側も意味もなく聞いている訳ではないことが分かりますよね。
1つ1つの記述問題を丸々覚えようとするのではなくて「出題者は何のために聞いてきているのか?」を考えることが大切です。
都立入試でも例年数問記述問題が出題されているので特に3年生は記述問題もあきらめずに書くようにしましょう!