よく『中学生になったら塾を探そうと思う』というお言葉を耳にします。
『何年生くらいから塾に通ったらいいのでしょう』というご質問をいただくこともあります。
私は『小学3年生』とお答えします。
もちろん人によって学力も能力も違いますので、
全員が全員そうかと言われれば異なる部分もあるのですが、
小学3年生あたりからの勉強が、勉強の肝になります。
先日、とある中学校のとある生徒さんの個別授業を私自身が直接担当しました。
どのくらい出来ているのか、どこが出来ていてどこが出来ていないのかを直接確認するために、
私自身が授業に入ったりもするのですが、
そのときは英語の長文の問題演習をしており、長文の中にグラフの問題が出て来ていたのですが、
英文は読めているのに、グラフの割合の計算ができず、
その問題を間違ってしまっていました。
円グラフで15%=100分の15、
ということがわかっていなかったのです。
小学生レベルの2桁の掛け算も割り算もあいまいな感じでした。
英語の問題においても円グラフや棒グラフは出てきますので、
グラフを読み取る力もこの問題では必要とされていました。
このように小学生の基礎基本が曖昧なままですと、
中学生になってそれを一から復習していくのに膨大な時間を要します。
ただでさえ、今の中学生は部活動や提出物や小テスト、2か月おきに実施される定期テスト、
その他、漢検、英検、数検などの検定対策などにも追われ、
日々の授業の予習復習で手一杯です。
だからこそ、小学3年生あたりの基礎基本問題から、
常に苦手を作らず、
上での学年に進んでおくことは、その子にとって大きな財産にしかなり得ません。