小学校で算数を足し算・引き算・かけ算・割り算と習っていくと、応用として□算を習うようになります。
三年生では、例えば、
2+□=5
□=3
と足し算と引き算を使うものを習います。
上の式を解くために「=の前後は値が同じ」という二年生で習ったルールを三年生で改めて習います。
上の式を解くときに
2―2+□=5―2(=の左右から同じ2を引けば=の左右はやはり同じ。)
□=3
と、等号=のルールが分かったうえで正解が得られるわけです。
しかし一年生の足し算・引き算の時には等号=のルールを難しすぎる理屈であるからと教えません(年齢を考えるとそれは正しい。)。二年生で等号=の正しい意味を教わり、その後の学年の教科書にも等号=の性質は書いてあるのですが、一度習い性で出来るようになったことの正確な意味を「再認識する」のは全員が全員出来るわけではありません。そのまま卒業まで等号=の意味をはっきり知らずに「何となく出来てしまう」状態で小学校を出ると、中学校一年の数学でa・b・cの文字式やxの方程式に出会ったときに計算の間違いに悩む子供が一定の確率で現れます。そういうタイミングで塾に来てあらためて等号=の正確な意味と計算のルールに立ち返って復習して「なあんだ、そうだったのか!」と自信としっかりした認識をもって正解できるようになります。
中1の英語でも同様の「何となくで済ませてしまう」ルールが隠れています。
一学期にbe動詞is・am・areの文を習います。
このbe動詞を使った「自己紹介」の表現を習いますが、その中にも「説明が難しいからまだしないけど、何となく感覚で解ってね」ということが子供に求められていることがあります。例えば「部活」を述べる文を習います。
I am in the art club.(私は美術部員です。)
Yumi is on the tennis team.(由美はテニス部員です。)
教科書には「同じ部活なのに文化部はclubと表し、所属していることを表す言葉にinを使います。運動部はteamと表し、前にonを使います。」とここまでは書いてあります。
実はこの文にはこれ以降英語を勉強する限り必ず出てくるルール(文法)が「何の断りもなく」出現しているのです。
そうです。「in」や「on」の正体は何なのか。使い方はどうなのか(「in」や「on」は「前置詞」といって、物事を表す名詞という言葉の「前に置く」、日本語の『テニヲハ』に似た位置づけの単語)。勿論気の利いた先生は口頭で説明してくれてノートにも書いてくれますが、この前置詞、文の中に現れる数があまりにも多いので「一度言ったものは覚えておいて」で教科書を進む場合があるのです。
このように、「難しい話になるので全員に分からないだろうから説明抜きで『決まっていること』」として扱われている事柄が存在します。子供がつまづいてしまっている「何となく分かっている『はず』の、実は正確には知らなかったこと」に気付いてもらい、分かった状態で練習を重ねることによって出来るようになるのを塾ではよく見かけます。
まずはすぐなくせる「?」をなくし、より深い内容の「!」につなげていきましょう。
ちなみに私は一年の初めの方で習うこのinとonの使い分けをこのように教えます。私と生徒とのやり取りをご紹介します。
私「文化部にはインを、運動部にはオンを使います。運動部は日本語ではクラブですが、英語ではチームです。これをいっぺんに覚えてしまいましょう。
♪文化部inは運動onチー!
文化部inは運動onチー!」
生徒「先生、それは文化部員に失礼です。あたしに謝ってください!」
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