2022.10.14 | 勉強法
英才個別学院駒沢校 勉強法 「国語2」小中高共通
英才個別学院駒沢校 勉強法 「国語2」小中高共通
前回、国語(主に読解力)について「語彙力」が重要と書きました。
ただこの「語彙力」をどうすればつくのか今回は深堀しようと思います。
この語彙力は本を読む量、活字に触れる量に比例すると思います。
保護者の方の中には子供が小さいときから絵本を読み聞かせてきた方もいると思います。私も娘が小さいときに絵本を読み聞かせてきました(嫁は素直に真面目に読むのですが私は面白おかしく読むので娘はパパに読んでほしいと言ってきたからです(笑))。ではある程度大きくなったお子様に絵本から再度読ませることをした方が良いのかというと時間が多くあるのならそれはそれで構わないと思いますが現実的ではないと思います。
例えば私が娘(当時、幼稚園生)に絵本を読み聞かせてきた例を参考に書きてみます。(題材:ももたろう)
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。まいにち、おじいさんはやまへしばかりに、おばあさんはかわへせんたくにいきました。 あるひ、おばあさんがかわのそばでせっせとせんたくをしていますとかわかみから、おおきなももがひとつ、
「ドンブラコッコ、スッコッコ。ドンブラコッコ、スッコッコ。」
とながれてきました。
桃太郎の最初の場面です。この桃太郎の文章を見て気が付いた方は気付いたと思いますが全文「ひらがな(少しのカタカナ)」です。当時幼稚園生の娘にはわかりやすい文章ではありますが、大人である私には読みづらい文章です。ではもう一回桃太郎の文章へ
むかし、むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。毎日、おじいさんは山へしば刈かりに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。 ある日、おばあさんが、川のそばで、せっせと洗濯をしていますと、川上から、大きな桃が一つ、
「ドンブラコッコ、スッコッコ。ドンブラコッコ、スッコッコ。」
と流れて来ました。
今度は絵本を崩さないように少し漢字を入れてみました。大人にとってはどっちの方が読みやすいのか、明らかだと思います。子供に読んでと言われて読むのなら漢字が入っていた方が読みやすいのです。子供には漢字が入るとチンプンカンプンですが・・・。ここで答えを一つ
①読解力をつけたいのなら「漢字」を習得せよ
「漢字」こそが読解の基本になります。少し漢字をいれた桃太郎の文章ですがそれでもまだひらがなが多く大人には読みづらいと思います。それでも全文ひらがなの桃太郎をお父さん、お母さんはなぜ読めるのか、答えは桃太郎の話を知っているからです。最後は鬼ヶ島に行って鬼退治をするのでしょと知っているからです。これが大人の方が読解力がつきやすい答えです。つまり経験値があるから読めるのです。初見の文章で全文ひらがなだと大人でも難攻不落な文章になるのです。最たる例が高校生の古文読解です。(生徒の中で古文で苦戦しているようだったら、古文単語を覚えて漢字に直してみな、そうすると現代文より読みやすいから)
答えをもう一つ
②「漢字」を習得したら多くの文章に触れること(経験値を増やす)
読解力をつけたいのならこの二点です。ただ受験などのテストにはさらにテクニック部分も必要になりますが。テクニックをつける前に漢字を習得していないとテクニックも役に立たないことだけは言っておきます。
では次回、「漢字」について深堀しようと思います。