こんにちは!
個別指導塾 学習塾【英才個別学院 向ヶ丘遊園校】室長の沖です!
タイトルが重い…。
読書の秋ということもあり、今現在行っております本紹介。
今回紹介しますのは、今ニュースになっておりますイスラエルに関連する本
「ヴェニスの商人」でございます。
作家は、かの有名なシェイクスピア。読書に興味がない人、演劇に興味がない人でも一度は聞いたことある名前でしょう。
「ヴェニス?シェイクスピア?それがなぜイスラエルに関係があるの?」
イスラエルは、国の宗教を「ユダヤ教」としています。
そして、ユダヤ教の信者の方たちは、ユダヤ人と、呼ばれています。
「ユダヤ人?…どこかで聞いたことがあるな?…あ!」
そう、世界史の教科書で必ず触れる、ヒトラーによる、ユダヤ人虐殺、アンネフランクの日記、
その方たちも、ユダヤ人でした。なぜ、ユダヤ人は忌み嫌われてしまったのか。
理由は多く存在しますが、今回フォーカスする事実は、「金貸し」ということ。
ユダヤ人は昔から迫害され、出来る職業は限られていました。
その中で、稼げて金持ちになれる職業だったのが「金貸し」でした。
昔のキリスト教信者は、利子をつけて返してもらうことを固く禁じていました。
だから、キリスト教信者は「金貸し」ができない。利益が出ませんからね。
そこに目を付けたのがユダヤ人。彼らの多くの人々は金貸しとなり、財を築いていきました。
しかし、今も昔も「金貸し」とはいいイメージがありません。
故に、ユダヤ人=金貸しと言うイメージが定着した際には、ユダヤ人=嫌な人、悪いヤツというイメージになったのです。
越後屋と聞いたら「悪代官にお金を渡してる人たちだ」と思う、今の日本人と同じような感じです。
そのイメージは途切れることはなく、シェイクスピアがこの作品を書き上げた1500年代、
そして第二次世界大戦があった1900年代中盤ぐらいまでには、ユダヤ人=嫌な人、悪いヤツというイメージが多く存在しました。
今でもそのイメージがある方たちがおり、それゆえ戦争と今なっているのですが…それは置いておきまして。
本題に戻りますと、このヴェニスの商人は「ユダヤ人のイメージ」を利用した作品なのです。
「じゃあ差別されてるけど、そこから逆転する物語ってこと?」
と思う人もいるかもしれませんがそうじゃない。
そう、この作品が作られたのはユダヤ人の悪いイメージが定着している時代でした。
この作品は、シェイクスピアが描いた、
「ユダヤ人はこらしめるべきだ」を利用した「喜劇」でございます。
当時、この作品を見ていた人たちは「いいぞ!」「ユダヤ人ざまあみろ!」「お前らに返す金なんてない!!」
と痛快に思いながら、この作品を見ていたのです。
ただ、時代は流れて現代ではユダヤ人が作った国、イスラエルがあり、ユダヤ人も世界各国で生活しています。
そこで彼らは思うわけです。
「ヴェニスの商人はなんて残酷な物語だ…」
ユダヤ人はこれまで差別と戦ってきました。
頭を使って、いついかなる時代も「差別」と戦い、「お金」を手にしてきました。
一方、それが面白くない人たちは自分たちは「正義」だと信じ、
ユダヤ人に対して酷いことも、そして「戦争」をも行ってきました。
ただ、ユダヤ人も決してその時、黙っていたわけではありません。
やり返した時もあれば、土地を取り返すために戦争も行ってきました。
この作品は、その当時の生活と思想を知るための大切な大切な一冊なのです。
歴史ある本は、当時の事も分かれば、今のニュースについても分かるのです。
歴史を知ることは、決して昔を知るだけではありません。
今、何が起こっているのか。なぜ、その人達が傷つかなければならないのか。
それが分かるのです。
それが分かるとどうなるのか。…時事問題に強くなります。勉強面ではそれが一番です。
それ以上に今現在では、投資などで、お金を増やすタイミングがわかるようになる。
そう「お金」が手に入るようになるのです。
そのお金がまた生み出すのは「正義」でしょうか「戦争」でしょうか「差別」でしょうか。それとも――――――――――
おっと、これにて時間が来てしまったようです。
気になった方は、是非ヴェニスの商人を読んでみて下さい。
登場人物として出てきた、ユダヤ人のシャイロックを主人公とした物語もおすすめです。
「歴史が分からない!」「社会苦手!」「お金が欲しいけど数字苦手…」「英語が苦手で、外国の文化も苦手…」
と言う方は是非、英才個別学院 向ヶ丘遊園校の無料の個別相談会に来てみて下さい。
あなたの苦手を得意に変えてみましょう!