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自習室について

2021.08.12 | 教室からのお知らせ

自習室について

自習室について
こんにちは。
英才個別学院 西浦和校です。

今回は、うちの生徒の自習中の姿を写真に撮らせてもらいました。

ということで
自習についての記事をアップしてみたいと思います。

私はこの業界に入って30年近くになります。
これまで、たくさんの生徒の姿を見てきました。
そして、塾で用意する自習室についても
様々な考えを持っています。

私は塾にとって「うちは自習室・自習スペースがあります」というのは
けっして宣伝材料にはならないと考えています。
それは、自習室・自習スペースの使い方によって
その場所が良い場所にも悪い場所にも変わっていくからです。
スペースがあることが大切なのではなく
そのスペースがどんな環境なのか?が大切なのだと思うのです。

ハッキリ言うと
後ろ向きなお子様にとって、自習室というのは絶好の親からの避難場所になります。
親には「自習室に行ってくる」と言えば聞こえは良いのですが
その自習室で何をしているかが問題です。
最悪の場合、先生の目を盗んでずっとスマホいじっていることだってあり得ます。

過去には、こんな子もいました。
目を盗んではずっと携帯(今の時代ならスマホ)いじり続けていて
飽きてくると「ご飯買ってきます」と外出し
その後、ご飯食べ終わると机の上で眠りにつく。
当時は「何考えてんだ、あいつは」と呆れていましたが
今にして思えば、その子を『やる気』にさせてあげられなかった
こちら側の問題であったと反省です。

また、その塾がどういう対応をしているか?というよりも
その時にどんな生徒が集まっているか?の方が影響が大きいように思います。
たとえば
自習室の使い方が悪いと生徒同士で注意しあって解決できた代もありましたし
生徒同士で口を揃えて、ちゃんと利用していないことを隠してしまう代もありました。

私が過去に受け持った中で間違いなく最強世代だったのは
今の大学4年生の子たちが中学入試を迎える年でした。
あの子たちは本当にすごい子たちで
担当として、もっと本物になって欲しいと願い
『自習室利用禁止令』を出したのです。
「本物は場所なんて選ばずに勉強する」と教え込みました。
「グダグダ言い訳しているうちは、集中できていない証拠さ」とも。
そして、そんな担当の想いに見事に応えてくれた子たちでした。
その子たちの6年後、大学入試結果も華やかでした。

ただ、この最強世代の子たちは
担当として本物の子たちになって欲しいと願ったからでもありますが
もう1つ理由があります。
この子たちが6年生に上がろうかという時に
東日本大震災が発生した年だったのです。
この子たちが5年生の頃
そう目立った成績は出ていなかったのですが
担当をしながら
「数値には現れないけど、この子たち来年はひょっとするとひょっとするかも」と
期待していた子たちでした。
そして「さぁ、いよいよ受験学年だ」と勢いがつきかかったところで
突然の大ブレーキを迎えたのです。
でも入試がなくなるわけではない。
計画停電とか授業ができない日々が続く中
厳しい指示と分かりながらも
「何とか思いが届いて欲しい」と願って出した指示に見事に応えてくれたのです。

私は恵まれた室長です。
今夏も多くの自習に来る生徒たちがいますが
何度見回りに行っても
慌ててスマホを隠す とか
自習と見せかけて他のことをしている 
というシーンに出くわさないのです。
何よりも、よく勉強をする子たちです。

そして、やっぱり思うのです。
こんな良い子たち、負けさせるわけにはいかないな…と。

きっと10年後
「あの頃、コロナで大変だったけど、そんなことに負けずに頑張ってくれた子たちでね…」と
伝説のように、そのときの生徒たちに私は語っているのでしょう。
そんな気がする子たちにお集まり頂いている
私は恵まれた室長です。

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