田島中学校 学年末テスト 成績UP結果！
2024.03.12｜教室からのお知らせ
2024.03.20 ｜ 教室からのお知らせ
検定取得って絶対に必要？英語 外部試験利用入試の真相
こんばんは。
英才個別学院 西浦和校です。
現在、色々な週刊誌で
各高校の今春の大学合格実績が紹介されていますね。
こういう情報から考えたいこととして
その高校の生徒全体のボリュームゾーンがどこなのか？
を見ることだと思います。
色々なテストにおいて出てくる
高校内の平均点前後の成績ならば
どのあたりの大学が見えてくるのか？ということです。
自分が目指している大学が
そのボリュームゾーンと一致しているならば
周りの生徒に負けないようにしていれば良いのですが
そうではなく
自分はもっと上のレベルの大学を目指したいということであれば
目線を変えなくてはなりませんし
そもそも、その高校で扱っている教材・授業内容では
足りていないということも想定せねばなりません。
さて、今回は
そんな各高校の大学合格実績を見ていて
大変気になる点がありましたので
ご紹介したいと思います。
とても気になったこと。
大学入試 英語 外部試験利用入試について
です。
近年の大学入試において
英語 外部試験利用入試 を行っている大学が増えてきました。
英語 外部試験利用入試というのは
たとえば
英検 〇級 ならば 英語の入試得点を 〇〇 点に換算するというものです。
要は本番の点数が何点であったとしても
英検 〇級 ならば 英語の得点を 〇〇 点として計算してくれるというものです。
例として東洋大学の換算状況のリンクページです。
https://www.toyo.ac.jp/nyushi/admission/point/
他の大学でも同様の入試方式をとっていることもあり
英検準1級ならば 何点
英検2級ならば 何点
英検のスコアがいくつ以上なら 何点
というような換算方式をとっているようです。
2、3年前までならば
この 英語 外部試験利用入試 というのは
大学入試において圧倒的に有利でした。
しかし…です。
この方式の入試は有利だということに
みんなが気づいているのです。
ここで
英語 外部試験利用入試
について気を付けておかねばならないことを考えてみましょう。
たとえば
『英検において、スコアが〇〇点以上ならば100点として換算します』
と入試要項に書かれていたとしましょう。
そして、ネット上で調べてみると
その大学の合格最低点は180点という情報があったとします。
と言うことは…
英語は100点として計算されるのだから
残りの2教科で80点とれば合格する…と考えてしまう高校生がいます。
中には「英検を取得させるため」という口実で
意図的にそういう説明をする塾もあるようです。
しかし、合格最低点情報をよく調べてみてください。
大半が『偏差値換算』としているはずです。
3教科 合格最低点 180 (偏)
というのは、その大学を受験した生徒の得点から
その入試内での偏差値を算出し
その偏差値の合計が 180 ということなのです。
つまり、1教科あたり偏差値60ぐらいの位置に
いなくてはならないということなのです。
英語 外部試験利用入試 で100点がもらえるわけではなく
みんな同じように英検を取得して受験しに来ているのですから
と言うことは、提示されている英検の級を取得して100点換算としていても
平均点も100点なのですから
偏差値として表されると50にしかならないのです。
また
偏差値換算ではなく得点率で表されている大学だとしても
その場合、合格最低点は非常に高い決着となっています。
8割、8.5割決着は当たり前のような決着となっています。
前述のように
みんなが気づいてしまっているので
英語 外部利用入試
というのは、有利な入試とは言えなくなっているのです。
批判していると誤解を招くかもしれないので
ここでは高校名は出しませんが
ここ数年
この 英語 外部利用入試 を生徒に使わせて
大学合格実績を飛躍的に伸ばしていた高校が
今週の大学入試で合格実績がガタ落ちしましたね。
もう大学入試の流れが変わっているのに
同じ戦法をとらせて
結果、狙った大学に合格しない…
こんなの生徒がかわいそうですよね。
きっと、その高校の生徒たちは
その大学には合格すると思い込んでいたはずです。
その想定で受験プランも立てたはずです。
それは進路指導する側が
事前にちゃんと教えてあげなくてはいけないことです。
(去までの大学合格実績の伸びに期待して、今年この高校を選んで入学した
生徒たちは大丈夫なんでしょうか？)
もちろん
私は高校3年生に受験プランの話をするときには
もう2年前からこの話はしています。
「もう、そろそろオワコンよ」と。
こういうことは
これから大学入試を控える高校生もちゃんと知らなくてはいけないことですし
高校選びをする際にも注意して見なくてはならないことですね。
その高校は最新の情報で進路指導してくれているのか？ということですね。
けっして英検を否定しているのではなく
大学入試は情報戦でもあるのです。
正しい情報を仕入れ、目標をしっかりと定めて
勉強していくことが大切です。
