2024.03.28 | 学習について
算数と数学の違い
小学校までの算数と、
中学校からの数学で、
1番の違いは『マイナス』です。
新中学1年生は、特にマイナスを丁寧に学んでほしいです。
マイナスの理解度は、その後の数学への理解に大きく関係します。
中学1年生の教科書では、1章1節(東京書籍)からマイナスが登場します。
マイナスを学ぶ際に絶対頭に思い浮かべてほしいのは、
【数直線】です。
例)気温7度のA市と、気温-3度のB市の気温の差はいくつですか? という問題に対して、
小学生の時は、差のときは「大きい数から小さい数と引く」という考えがありますので、数直線を思い浮かべないと…
4!(7-3の計算)と答えてしまう生徒もいます。
ここで、数直線を使って考えると、
10である。ということが分かりますね。
例)(+7)+(-9) の問題も、
16!(7+9の計算)と答えてしまう生徒もいます。
惜しい(?)ところでいうと、
2!(9-7の計算)
(そんな大げさな…と思われるかもしれませんが、本当にやってしまいます(^^;)
「7から9引けないじゃん!」と思うわけです。)
この答えは、-2です。
マイナスを習うのは、中学校で最初の単元になるため、
その頃はまだ新しいクラスに慣れていなかったり、
部活動をどうしようか、数学担当の先生はこんな先生なのか~と思ったり、
ノートを取りながら小学校より早いスピードで進む授業にびっくりしたり、
心が忙しい時期と重なります。
ですので、難しい単元ではないのに関わらず、上手く理解できずに苦しんでしまうのです。
ここで理解できずに進んでしまうと、1回目の定期テストから点数が取れません。
だいたいの中学1年生1回目の定期テストの範囲は、「正負の数」「文字と式」が入ります。
計算の単元だからとなめていると、意外と点数が取れないことに驚くことになります。
算数が得意だった生徒も、数学になった途端、点数が取れなくなることもありますよ!
マイナスの考えをきちんと教えてあげる事の大切さを分かっていただけたでしょうか。
算数と数学は、もはや別物ですね。