【講師ブログ②】和久井先生による英語トリビア~canとbe able toの違い~

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【講師ブログ②】和久井先生による英語トリビア~canとbe able toの違い~

2021.10.15 | 学習アドバイス

【講師ブログ②】和久井先生による英語トリビア~canとbe able toの違い~

【講師ブログ②】和久井先生による英語トリビア~canとbe able toの違い~
【講師ブログ②】和久井先生による英語トリビア~canとbe able toの違い~


こんにちは、講師の和久井です。
今日は英語にまつわるトリビアを一つ紹介しようと思います。


いきなりですが、問題です。


「can(~できる)」と同じ意味の英語を3語で言うと何でしょうか?


簡単ですね、答えは「be able to」です。
すぐに思い出せなかった人は助動詞をもう一度見直しておきましょう!


では、ここからが今回の本題です。
この2つの意味の違いを皆さんは知ってますか?
学校や塾で「can」と「be able to」は同じ意味だから覚えようね~、と言われたことがあると思いますが、微妙なニュアンスの違いがこの2つの間にはあります。


では、説明しましょう。
特にニュアンスの違いが現れるのは過去形にした時です(現在形での使い分けはあまりありません)。


例えば、「彼女は100m泳ぐことができた。」という文。
1 She could swim 100 meters.
2 She was able to swim 100 meters. 
この2パターンの書き方がありますね。
この変換は問題ないはずですが、実はこの2つの文には違いがあるのです。


まず、1のcouldを使った文は「...できる能力があった」と言う意味になります。
一方、2のwas able to doを使うと「一度だけ...することができた」と言う意味になります。
なんとなく意味の違いがわかりますか?


1の彼女は、「100m泳ぐ能力があった彼女」です。
しかし、2の彼女は、「一度だけ何とか100m泳げた彼女」なのです。
この意味の違いを知ると、1と2の彼女に対するイメージがかなり変わってきませんか?
1は「いつ泳いでも100m泳ぎきれる、泳ぎが得意な彼女」、
2は「その時何とか泳ぎきることができたが、泳ぎが得意とはいえない彼女
とまで想像できるかもしれません。
(しかし、長文で想像のしすぎは注意です。あくまで本文に書いてあることだけ信用しましょう!)
要するに、couldを使うときは「~できた」というよりも 「~できる能力があった」というイメージを持つといいかもしれませんね。


正直、これを知っていて入試に意味があるのかと言われたら、微妙です。
なぜなら、経験則上、このニュアンスの違いを聞いてくる問題はほとんどでないと私自身感じているからです。
ですが、この知識は長文読解や英作文で多少は役に立つかもしれません。


まず、長文読解
筆者は長文の中で2つを使い分けています。
違いを知らない人はどちらも「~できた」と訳して読むでしょう。
意味の違いを知らないせいで 問題に間違えることはないので安心してください。
しかし、このニュアンスの違いがわかっていると、筆者が表現したかった本意により近づくことができます。
長文読解では情景をイメージしながら読み進めると思いますが、その情景の解像度が上がります。
長文の内容がより鮮明に想像・理解できるようということですね。


次に、英作文
皆さんが英作文を書く際に、書きたい内容・事実により近いニュアンスを表現することができますね。
さらに、テストや入試の英作文で2つ使い分けられたら、採点者も「意味の違いを理解できているな」と評価が上がるようなこともあったり(なかったり)するかもしれません。


今回は「can」と「be able to」の違い(特に過去形)の説明をしました。
最後にもう一度言いますが、「can/could」は「~の能力がある/あった」のイメージ、
「be/was able to」は「一度だけ...することができる/できた」のイメージです。
漠然と2つは同じ意味とだけ覚えている人が多いですが、 ニュアンスの違いを分かっていると皆さんの英語力にも深みが出てくると思います!


どうだったでしょうか? 英語も少しは面白いところあるじゃん!と思っていただければ嬉しいです。

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