【商業高校という選択②】大学へのルートと実践的な授業

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【商業高校という選択②】大学へのルートと実践的な授業

2021.12.10 | 進路相談

【商業高校という選択②】大学へのルートと実践的な授業

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【商業高校という選択②】大学へのルートと実践的な授業


前回の記事

・指定校推薦
では大学に行くルートはどのようなものがあるのでしょうか。
実は一般入試で大学受験をする生徒は少ないようです。
たいていが指定校推薦で決まっていきます。
あまり知られていませんが、商業高校にも指定校推薦枠があり、日東駒専やGMARCHの一部なども対象となっている学校もあります。
どの大学の推薦枠を持っているかは各校の説明会に参加し、聞いてみてください。


指定校推薦は基準が明確です。
3年間の評定がどのくらいあればどの大学に行けるか、ということが分かっていますので、進学を目指す生徒さんは1年生のうちから頑張ればいいのです。
しかも科目数は普通科と比べ少ないですし、将来につながる実践的な学問をするわけですから、勉強のモチベーションは維持できるでしょう。


・特別推薦枠
さらに推薦にはもう一つ種類があります。
ある程度の評定と、各種検定を持っていれば受験資格が得られます。
全国商業高等学校協会特別推薦というものです。
例えば明治大学商学部商学科は
「評定平均が4.2以上かつ全商英検1級or実用英検準2級以上かつ日商簿記2級以上かつ欠席日数10日以内」
という条件をクリアすれば出願できます。(平成29年度受験のデータより)
一般受験とは別の大変さもありますが、学校のカリキュラムに資格対策が組み込まれているので心強いでしょう。


・新しい価値を生み出す議論、ただし机上の空論になりづらい
普通科と比べて主要5教科の勉強時間が少ない代わりに、実際の企業やNPO法人と協力して課題解決をしていくフィールドワークのような授業もあります。
街を歩き、問題点を見つけ、その解決のためにアイデアを出し合い、実際に解決する。
このような授業が繰り広げられます。
それぞれアイデアを出していくわけですが、その際商業高校の生徒の強みは何と言っても「原価計算ができる」ことでしょう。


数年前、タピオカブームが起こりました。
特に渋谷や原宿といった若者の街で流行りましたが、それに比例してカップのポイ捨てなどゴミの問題がクローズアップされることに。
その解決のため、NPO法人「greenbird」と高校生で話し合いが行われました。
その中で上がってきたアイデアがタピオカカップ型のごみ箱を設置すること。
ごみの減量にもつながり、お店の評判になってネット上で広がる、それを聞きつけたテレビが取材をしてお店の知名度も上がる、という提案が高校生から上がりました。
結果はその通りとなりました。


こういった問題解決をする際、重要なのは「単なるアイデアで終わらせないこと」です。
商業高校の生徒さんたちは「原価計算」ができます。
ゴミ箱を作るのはいい。
それにいくらのコストがかかり、どのくらい売り上げが上がればその費用の元が取れるのか、そういったところまで計算し、企業にプレゼンする。
仕事には「予算」と「期限」があることを分かっているから、決して机上の空論にならない、学んできたことが人や社会と結びつく面白さを実感できるのではないでしょうか。


ビジネススキルを早くから身に付けることができ、大学も目指せる商業高校、ぜひ選択肢の一つに加えてみてください。


※画像は商業高校の一室。
「会社」が再現され、内線電話もつながります。
※今回は都立第一商業高等学校様にお邪魔し、お話を伺いました。
お忙しい中ありがとうございました。

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