2024.01.20 | 雑談
勉強しているのに成績が上がらない・・・
「勉強をしている(時間をかけている)けど成績が上がらない」
わりとよく聞きます
単語はしっかり覚えているのに点数は取れない
一問一答もしっかり覚えたに記述はさっぱり
なぜでしょう・・・となるとシンプルに勉強を「点」でとらえていることが原因かなと。
文系科目においてほぼすべてのことが「人の営み」に関係することです
当時の常識や世相、もしくは外国語なら外国における日常ルールが実際にあり
その中での使い方であったり知識を問われます
なので最優先は「当時を知る事」なのですが多くの生徒がこの当たり前のことが出来ていません。
もしくはめんどくさがったりします。
古文だと昔すぎるのでほんの少しだけ時代を遡りましょう
(敬称略)
①瞳そらさないで(1994年:DEEN 作詞:坂井泉水)
「いつもこの時間は家にいたのに 最近君は留守がちだね」
②恋に落ちて(1985年:小林明子 作詞:湯川れいこ)
「ダイヤル回して 手を止めた」
③喝采(1972年:ちあきなおみ 作詞:吉田旺)
「届いた知らせは 黒い縁取りがありました」
全て単語レベルでは中学生でもわからないことはないと思います
ただ何を言っているか正確に読めるかどうかは、世代によると思います。
①は携帯が出始めでまだまだ家の留守番電話が主力だったころ
②は固定電話がまだダイヤル式が多い時代
③は電報とその一般的なルール
「当時の人には当たり前」でもこの辺りの事情を知らないと今の子は正確には読み取れません
そして当り前のことは記されないのも当然です(イレギュラーなものは「※注」がつきますが)
たかだか50年遡るだけでもだいぶ異なります、古文漢文は1000年前もザラです
当時のことを知らずに単語や助動詞ばかり覚えたところで・・・効率は悪いですよね
そして「本当の意味では読めていない」ので理解も浅く記述問題も難しくなります。
歴史も外国語も同様です。
点(単なる知識)ではなく
線(同じ事象の比較)で、そして
面(分野:分岐する事象の広がり)で学ぶ
さらに立体的に他の分野とも関連性を調べたり考える
この考え方、実行する癖を身につけることが出来ると・・・
「ただの知識」ではなく「活用できる知恵」に変わります、簡単に言えば応用力がつきます
単純記憶(作業)から勉強(自己成長)へと変わります
まとめると大事なのは「日々なんでも鵜呑みにせずに疑問にもったり考える事が大事」になります。
鵜呑みにしてはいけないけど素直さも大事なのでこの辺りは伝えることが難しいですが
とにかく「深く広く考えること」が全てのベースです、点で終わらせない、広く広く深く深く・・・
あとは調べる、考える、人に伝える、人の意見を聞くの繰り返しです。
インプットもアウトプットも両方とも大事、どちらが欠けてもこのサイクルは回りません。
真面目に勉強しているのに点数が上がらないのであれば残念ながら勉強の質が低いということになります
しかし「あと一歩」「何かのきっかけがあれば」化ける可能性があります
少しでも伸び悩んでいる人のヒントになれば幸いです。