2025都立高校入試分析・解説 理科

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2025都立高校入試分析・解説 理科

2025.03.18 | 都立高校 入試問題分析・解説

2025都立高校入試分析・解説 理科

2025都立高校入試分析・解説 理科
2025年度都立高校入試問題分析
理科

問題・正答表は、東京都教育委員会のHPからご確認頂けます。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/ability_test/problem_and_answer/release20250221_n01

■大問1■
[問1]中2で習う動物の仕組み、神経に関する問題
• 難易度並
• 感覚器官、中枢神経などの名前は覚えておくこと。

[問2]中3で習う天体に関する問題
• 難易度やや易
地球型惑星、木星型惑星の分類を覚えておく。「水金地火木土天海」が太陽から近い順に並んでいることまで押さえておけると◎。
• 3番の選択肢は急いで読むと「遠い」と「近い」などを勘違いしやすそう。こういった文章の穴埋め問題は何度も確認したい。

[問3]中1で習う光の屈折に関する問題
• 難易度やや難 入射角は並、道筋はやや難
• 入射角(及び屈折角、反射角)がどこを指すのかは間違えやすい。覚えておくこと。
• 光が空気→ガラス→空気という道を辿っていること、教科書等でよく見る形とは違う方向から光が出ていることから、
  見た目でなんとなく覚えていると確実に間違える。正確な理解が必要。

[問4]中1で習う物質の性質・密度に関する問題 計算あり
• 難易度並
• 文章が長い。理科の傾向として、問題文の中で解くのに役立つ部分はごく一部。適切なヒントを拾えるかどうかが鍵
• 密度体積質量の計算方法は式を覚えるだけでなく、2つから残り1つを自由に出せるようにしたい。
〇 この問題では3種ともわかっているため、「密度×体積で出た数値と、表の質量を比べるのが一番計算がラクで速い」ということを理解したい。割り算で密度を求めている場合は修正したい。
〇また、選択問題なら概算でいいことも理解したい。鉄の密度は8,銅なら9を使って時短する。
〇iワークにこの分野のトレーニングがあったはず
• 鉄が磁石にくっつくことは当然覚えていて欲しい。読み違いに注意。

[問5]中2で習う圧力の問題
• 難易度易or並
• 圧力の計算式は覚えておくこと。
• その上で、今回は実際に計算する必要はなく、選択肢を比較するだけで正解が出せることを理解したい。
  計算自体も難しくはないが、やけに時間のかかる問題になってしまう。

[問6]中3で習う遺伝の問題
• 難易度やや易
• 遺伝を扱うときに一番よくある形式の問題。
• なんとなくで覚えていても正解する可能性が高い。(大問3で似たような形式が出てきた場合、しっかり理解していないと正解できない)
 (遺伝の問題全般について)
• 遺伝子が受け継がれるときの考え方は覚えておくこと。
• ケアレスミスが発生しやすいので注意。子の代、孫の代をどうやって作っているのか、問題で問われているものは何かを丁寧に確認すること。

≪大問1総評≫
例年通り広い範囲で基礎的な問題が出されている。問3だけは少しひねってあるが、他は素直な問題なので正解してほしい。



■大問2■
[問1]中1で習う植物の分類に関する問題。
• 難易度易
• コマツナとゼンマイの特徴が表にまとめられているので、植物そのものを覚えていなくても正解可能。
• 分類ごとの特徴は覚えておくこと。種子を作らないシダ植物とコケ植物の分類は抜けがち。

[問2]中3で習うイオン,水溶液の性質に関する問題
• 難易度並
• やっていることは中和とBTB溶液の基本だが、問題が長い。前半の紫キャベツの話は問題とは関係ないことを判別できるか。
• BTB溶液の色、酸性・アルカリ性の水溶液に含まれるイオンの名称は覚えておくこと。

[問3]中2で習う湿度に関する問題
• 難易度やや難
• 湿度の問題としては珍しくはないが、この分野自体を苦手とする生徒が多い印象。
• 2番はあまりない聞かれ方なので翻訳に手こずるかも。1番を適切に解けるなら大丈夫だとは思うが。

[問4]中1で習う力のつり合いと、中3で習う力の合成分解に関する問題
• 難易度難?この形式の問題を指導した記憶がほとんどないです。
• 高校物理では基礎の基礎であり、それを半ば先取りしたように見える。初見で正解できる生徒は少なそう。
• 力の作図ができること、力の合成分解のやり方を理解すること、力の釣り合いに関する知識が必要。
• 知識の1つ1つは基礎だが、それらを組み合わせて今回の問題に落とし込む力がいる。力の合成についての正確な理解が求められる。

≪大問2総評≫
各分野から1問ずつ出題された。比較的易しい問1,2は正解したい。
問3の正答率は低めだと思われるが、前述のように湿度の問題としては一般的なのでここも頑張ってほしい。
大問2では[レポート]内の文章の関連度が問題によって大きく差があるのが厄介。
基本的には[問]以降の問題文を先に読み、必要によって枠内の文や資料にあたれるとベスト。
今年度は比較的関連度の高い問題で揃っており、どれも枠内の文や図を読む必要がある。 



■大問3■中1で習う地層に関する問題
[問1]中1で習う岩石の作られ方に関する問題
• 難易度並
• 凝灰岩のでき方は基本、岩石の名称も覚えておきたい
• 選択問題なので、片方の名称が分かっていれば消去法で答えることもできる

[問2]中1で習う火成岩に関する問題
• 難易度易
• 火成岩の2つの分類を正確に覚えておくこと

[問3]中1で習う柱状図に関する問題
• 難易度やや難
• 柱状図を解くときは凝灰岩を基準に標高で換算するのが定石だが、この問題ではそのための誘導があるので実行できれば難しくはない。
  一方で、この定石をわかっていないとまず問題文から要素を見つけ出すのに苦労する可能性が高い。

[問4]中1で習う地層が堆積した環境に関する問題
• 難易度やや難
• 地層において頻出なので確実に押さえておきたい
• 泥岩、砂岩、れき岩の区別と堆積時の環境はセットで覚えておくこと

≪大問3総評≫
地層に関する一般的な問題が並んでいる。
一番苦戦しそうな問3でも問われているのは基本的なこと。最低でも問1,2は取りたい。
 

■大問4■中3で習う生物の成長に関する問題
[問1]中3で習う細胞分裂の観察の問題
• 難易度やや易
• 塩酸、酢酸カーミン溶液の役割は頻出部分。
• 記述式で出る可能性もあるのできっちり覚えておくこと

[問2]中3で習う細胞分裂の順序と、染色体の数に関する問題
• 難易度並~やや難
• 細胞分裂の順序は覚えておくこと。
• 染色体が複製されることもフォレスタレベルの知識が身についていれば解けるが、問われづらい箇所なため苦戦するかも。

[問3]中3で習う成長のしくみに関する問題
• 難易度並
• 生物の成長の基本が問われている。題材も教科書準拠。
• タマネギの根については覚えておきたい。うろ覚えでも資料を見て答えることは一応可能
• 穴埋めの文章は資料のどこをどう参照すべきか丁寧に誘導してあり、資料も詳細に書かれている。文や資料を読み取る力を身に着けたい。
(割とできる子向けの注意点)
• 知識があれば資料は一切読まなくても解けるが、問題は「資料から考えられること」なので、資料との矛盾点がないかを確認する必要がある。特に記述式では「書きすぎて間違える」ケースに注意したい。

≪大問4総評≫
細胞分裂に関する基礎知識の確認という印象。全問正解してほしい。


■大問5■大元は中2で習う分解に関する問題。物質の性質やイオンに関する問題もあり。
[問1]中2で習う実験の注意点に関する問題
• 難易度やや難
• 実験の注意点はこれに限らず頻出のため、実験形式の問題を通して慣れておきたい。
• 選択問題になることもあるが、基本的には記述の場合を想定して書けるようにしたい。

[問2]中2で習う酸化銀の分解+炭酸水素ナトリウムの分解に関する問題
• 難易度並
• 化学反応では、反応物の性質も非常に重要。絶対に覚えておきたい
• 金属の性質は中1、フェノールフタレインの変化は中3で習う。

[問3]中1で習う溶解度に関する問題
• 難易度難
• 溶解度の意味を覚えておくこと。
• 溶解度は水100gを基準としているので、問題の水の量(5g)に合わせて変換することが求められる。
• 溶けた量ではなく残った量を問われていることに注意

[問4]中2で習う酸化銀の熱分解に関する問題
• 難易度並
• 化学式、化学反応式を押さえてさえいれば単純な問題
• 酸化銀は習う式の中では漏れやすいところ。
• 2番はケアレスミスが多そう。数値や比を問う問題では何について聞かれているのかよく確認したい

≪大問5総評≫
2年の内容をベースに、3年間の単元について広く出題された。
化学分野は他と比較して単元ごとの繋がりが強く、今まで習ったことを関連付けて学べているかが問われている。
問題のベースは2年生の化学反応になるか3年生のイオンになるかで年度による。
• 主要な化学式は覚えておくこと。
• 化学反応式は作れるようにすること。反応物と生成物は覚える必要がある。
〇文章の説明から式を作れる、式を見て言葉で説明できるようになりたい。
• 質量を使った計算問題が出やすい。 


■大問6■
[問1]中2で習う電力量に関する問題
• 難易度並
• 電力と電力量の定義は覚えておくこと。
• 比の問題は性質を理解していれば計算不要だが、そうでなくともちゃんと計算すれば解ける。比に苦手意識があると手がつけづらいが、地道に計算することが大事。

[問2]中2で習う磁界の向きに関する問題
• 難易度並
• 右ねじの法則がわかっているかどうか。初演習時は苦手とする生徒が多い印象

[問3]中2で習うモーターの仕組みに関する問題
• 難易度やや難
• 電流・磁界・(それによって生じる)力の関係を理解する必要がある。
• モーターの仕組みも理解していることが望ましい。誘導が丁寧なので、電磁力について理解していれば一応解けるとは思われる。
• 3番の選択肢は解釈に迷うかもしれないが、1,2をしっかり答えられれば確定する。

[問4]中2で習う回路に関する問題
• 難易度難
• 問題文にあるように実験1の(2)と比べ、実験手順のどこが変わったのか、それによって結果がどう変わるのかを考察する。
• 問われているものだけを見ると並だが、大問6全体の実験や資料を使って出題しているので、問題文の理解に苦労しそう。
• 直列回路、並列回路の性質は覚えておくこと。

≪大問6総評≫
電流に関する問題が広く出題された。
本質的な理解を問う問題が多く、難易度が高めになっている。

<<全体総評>>
とにかく基礎力を問う試験だと言える。
知識を頭に入れるだけでなく、理解して実際に使う力が問われる。
初見の題材で考えるような問題はほとんどなく、一度は見覚えのあるもののはず。
基礎を繰り返し学習したい。
問題文が長いため、確認すべきポイントを的確に見つけ出す必要がある。
図からどんな実験をしているのかある程度判別できるのが理想。
実験への理解が曖昧だと、全文を読もうとして余計わかりづらくなるという悪循環が生まれやすい。 


分析担当 数学科講師高須

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