2026都立高校入試分析・解説 理科

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2026都立高校入試分析・解説 理科

2026.03.12 | 都立高校 入試問題分析・解説

2026都立高校入試分析・解説 理科

2026都立高校入試分析・解説 理科
2026年度都立高校入試問題分析
理科

問題・正答表は、東京都教育委員会のHPからご確認頂けます。
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/ability_test/problem_and_answer/release20260221_n01

■大問1■
[問1]中1と中3で学習する植物のしくみ、生殖細胞に関する問題
・難易度:
・シンプルな知識問題であった。植物の部位や細胞の名称は覚えておくことが望ましい。

[問2]中1で学習する状態変化に関する問題
・難易度:
・状態変化による体積の変化を覚えておく必要があった。
・類似する文章が並んでいるため、ケアレスミスに注意したいところ。落ち着いて読む、
ということが求められただろう。

[問3]中1で学習する音に関する問題
・難易度:
・振幅の大きさが音の強さ、振動数の高さが音の高さ、を表している。
・まずは、枠内の文章と選択肢、図を読んでおくと良いだろう。

[問4]中2で学習する化学反応の熱に関する問題
・難易度:やや難
・吸熱反応は入試対策での扱いがさほど大きくなく、漏れやすい部分である。
一方で、出題される題材も少ないので、以下の二例は確実に覚えておきたい。
クエン酸と炭酸水素ナトリウムの反応
塩化アンモニウムと水酸化バリウムでアンモニアができる反応

[問5]中3で学習する太陽の動きに関する問題
・難易度::やや易
・季節により太陽の動きがどう変化するのかを覚えておく必要がある。
・日の出と日の入り、早い遅いを間違うことがないよう注意したい。
・普段間違うことのない箇所で、思いがけず間違いが生まれることもある。
試験本番ではよく確認をすること。

[問6]中3で学習する生態系の問題
・難易度:
・菌類と細菌類の違いと、具体的にどのような生物があてはまるのかを
確実に覚えておきたいところである。

≪大問1総評≫
例年通り、広い範囲で基礎的な問題が出題されている。
問4・問6に関しては、他の大問と比べると十分に対策がされていない可能性がある範囲
という印象であった。

■大問2■
[問1]中1で学習する水溶液の濃度に関する計算問題
・難易度:
・質量パーセント濃度の計算はできるようにしておきたい。
・計算しやすい数値を設定してくれているので、地道に計算しても良いが、
概算で答えが出せると嬉しいところである。

[問2]中1で学習する岩石に関する問題
・難易度:やや易
・岩石の名前は、火山岩・深成岩ともに2つずつ以上は覚えておきたいところ。

[問3]中2で学習する電気に関する計算問題
・難易度:
・オームの法則、電力と電力量の定義、並列/直列回路の性質についての知識が
必要となる。
・特に3番について、抵抗を付け替えたときの電流は計算で求められるが、正確に求めず
とも抵抗が小さくなったのだから電流は大きくなるという感覚はもっておきたい。

≪大問2総評≫
各分野から1問ずつ出題された。
計算問題も2問あるが、比較的シンプルな計算なので是非正解してほしいところだ。
大問2では、[レポート]内の文章の関連度が問題によって大きく差が出ていた。基本的には、[問]以降の問題文を先に読み、必要に応じて枠内の文や資料を読むと良いだろう。
今年度の問2・問4は、表だけでも問題が解けるようになっている。


■大問3■中2で学習する天気に関する問題
[問1]気温と飽和水蒸気量に関する問題
・難易度:やや難
・湿度が高いとはどういうことか、という本質的な理解が必要となる。

[問2]天気の観測に関する問題
・難易度:やや易
・空気の流れを覚えておくことが重要となる。

[問3]前線と天気の変化に関する問題
・難易度:
・前線の名前と記号、特徴はセットで覚えておくようにしたいところである。
・前線の通過時には風向き、気温が大きく動くこととなる。選択肢が与えられているので、8~10時と14~16時の2つに着目すればよい。
・前線の説明は、寒冷なら寒気、温暖なら暖気の動きがポイントとなる。

[問4]天気図と天気の観測に関する問題
・難易度:
誘導が丁寧であるため、文章をよく読んで図と照らし合わせて考えてゆくと良い。
・天気図記号は覚えておくこと。特に「快晴・晴れ・くもり・雨」の4種は、
絶対におさえておく必要がある。

≪大問3総評≫
表や図の読み取りを中心に出題された。
誘導も多いので特別な知識は必要なく 、覚えたことを活かせるかどうか、
というところが重要なポイントとなった。
図2の気象データでは、気温・湿度・気圧のグラフがどれにあたるのかが詳細に書かれて
いなくとも判別できることが望ましい。

■大問4■中2で学習する人体に関する問題
[問1]唾液による消化の問題
・難易度:やや易
消化と吸収といえばこの実験!文章の誘導が多いので、比較的に簡単になっている印象。
・実験の結果はもちろん、40℃の温度設定や水と唾液で比較している理由など、背景部分まで含めて完璧におさえておきたいところである。

[問2]消化と吸収に関する問題
・難易度:やや難~難
・ブドウ糖・タンパク質・脂肪の3つについて、「分解されて何になるのか」「対応する消化液と酵素」「吸収される場所」を整理しておく必要がある。
・グリコーゲンはあまり耳慣れないものではあるが、尿素は肝臓と腎臓の働きで学ぶため、消去法で解けると良い。

[問3]細胞の呼吸と心臓に関する問題
・難易度:
・覚えていなくとも、「呼吸」という表現から、酸素を取り入れ二酸化炭素を排出する
ということに辿り着いてほしい。
・心臓の働き、名称はどれか1つを基準にして覚えておくと良いだろう。
・全身に血液を送り出す左心室から血液全体の流れを覚えておくことを推奨したい。

≪大問4総評≫
問1・問3は確実に取りたいところであった。
繰り返しになるが、問1の題材は頻出かつ更に難しい内容になることもあるため、
実験そのものへの理解を深めておきたいところである。


■大問5■中3で学習するイオンに関する問題
[問1]塩化銅の電気分解に関する問題
・難易度:
・問の条件をしっかりと守ること。
・塩化銅が電解質であること、水に溶けるときに電離して陽イオンと陰イオンに分かれる
ことが書かれていれば良い。

[問2]電気分解とイオンに関する問題
・難易度:やや易
・図1から電極Aが陰極であることがわかるため、その情報のみを使って回答しても良い。
・結果1を読み込むと、電極Aに銅、Bに塩素が発生していることが読み取れるだろう。
・物質の特徴(色、臭いなど)は必ず覚えておくようにしたい。

[問3]ダニエル電池に関する問題
・難易度:
・「亜鉛版が溶ける=電子を放出してイオンになる」ということを出発点として、
電子の流れをもとに全体の反応を覚えてゆきたい。

[問4]ダニエル電池の水溶液中のイオンに関する問題
・難易度:
・各極での反応から、亜鉛イオンが増え銅イオンが減る、ということは導けるように
なっていてほしい。
・イオンの移動については、「電気的な偏りが生じにくい」ことをヒントにできると
良いだろう。

≪大問5総評≫
今年度は、3年生の範囲に絞って出題された。
記述問題が出題されたが、誘導もあるので問1~問3は解けてほしい問題であった。
化学は単元ごとの繋がりが強く、3年間の範囲が広く出題されることも多い。
問題のベースが2年生の化学反応になるか、または3年生のイオンになるか、
というのは年度によって異なる。
いずれにせよ、
・主要な化学式は覚えておくこと
・化学反応式は作れるようにすること。反応物と生成物は覚える必要がある。
 →文章の説明から式を作れる、式を見て言葉で説明できるようになりたい。
・質量を使った計算問題が出やすい。
ということは意識してゆきたいところである。

■大問6■中1、中3で学習する力学の問題
[問1]ばねののびに関する問題
・難易度:
・与えられた問題文と表の通りに計算することが求められる。

[問2]ばねののびと仕事に関する問題
・難易度:やや難
・問題自体はシンプルだが、問題文が妙にまわりくどいところが苦戦する一つのポイント
として挙げられるだろう。
「読み取る力」が重要となる。

[問3]浮力に関する選択完答問題
※問題の数値に設定ミスがあり、問題不備により全員正解の措置が取られています。
・難易度:やや易
・浮力の基礎的な仕組みを理解しておく必要がある。

[問4]水圧に関する記述問題
・難易度:
・まずは、問の条件を守ること。
・問題文の前半で図5の左右のゴム膜について記述されているので、この書き方に合わせて記述できると良い。

≪大問6総評≫
比較的易しい問題が揃っていた印象。
問2は一見難しいように見えるが、「読解力」が問われる国語の問題であると言える。
どのような操作をしているのかということを、一文ずつ落ち着いて整理したいところで
ある。

<<全体総評>>
例年通り基礎を中心として試験となっている。
今年は骨のある計算や読み取りは少なく、少々難度の高い問題
では、細かい知識を問うものが多くあったように思う。
記述問題が2問あるが、問われていること自体は各々の単元で
初めに学習するような基礎的な部分であるため、回答しきれていることが望ましい。
回答方法については、様式がしっかりと指定されているので、
落ち着いて解いてほしいところであった。


分析担当 数学科講師高須

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