【今年もこの季節】歌う室長第4弾 滝廉太郎先生の「花」の解説動画を貼っておくよ

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【今年もこの季節】歌う室長第4弾 滝廉太郎先生の「花」の解説動画を貼っておくよ

2021.05.15 | 学習アドバイス

【今年もこの季節】歌う室長第4弾 滝廉太郎先生の「花」の解説動画を貼っておくよ

【今年もこの季節】歌う室長第4弾 滝廉太郎先生の「花」の解説動画を貼っておくよ
【今年もこの季節】歌う室長第4弾 滝廉太郎先生の「花」の解説動画を貼っておくよ


昨年作った動画です。
日本の美しい春を思い浮かべながら歌ってください。




音楽のテスト対策として中学3年生で習う滝廉太郎の「花」を取り上げます。

毎年中学3年生で歌のテストと筆記テストで出される内容です。

今日はこれから3つのポイントでお話をしていきます。

 

1、歌詞の意味の確認

2、曲の特徴

3、曲の概要

 

この曲が発表されたのは明治33年、西暦1900年のことです。

明治維新を経て近代化が軌道に乗り始め、もうすぐ日露戦争が始まるという時期ですから、緊張感がありながら、活気に満ちた時代だったことが想像できます。

 

そんな明治の中頃、まだまだ自然豊かだったころの日本を歌った代表曲です。

作詞は日本女子大学教授の武島羽衣で、歌人としても知られていましたから、ところどころに古典文学の詩句が散りばめられています。

 

 

1、歌詞の意味の確認

1、春のうららの 隅田川 のぼりくだりの 舟人が 

  櫂のしづくも 花と散る  ながめを何に たとふべき

2、見ずやあけぼの 露浴びて  われにもの言ふ 桜木を

  見ずや夕ぐれ 手をのべて  われさしまねく 青柳を

3、錦おりなす 長堤に くるればのぼる おぼろ月

  げに一刻も 千金の ながめを何に たとふべき

 

意訳

1 春の穏やかな陽を受けて、優しい雰囲気を醸し出している隅田川。

  往来する船の櫂から落ちるしずくも、まるで花が散っていくように見える。

  この美しい眺めを何に例えようか(たとえようがないほど美しい)。

2 見てごらん。明け方、朝露に濡れて私に話しかけているような桜の木を。

  見てごらん。夕暮れ時、そよ風に揺れて私を手招きしているような青々と茂った柳の木を。

3 長い堤防が、まるで錦を広げたように鮮やかに輝いているよ。

  日が暮れれば昇ってくる、春の霞んだ月。

  本当にひと時でさえ千金にも値するほどだ。

  この美しい眺めを何に例えようか(たとえようがないほど美しい)。

 

・言葉の確認

1番

うらら=空が晴れて、日が柔らかく照っている様子。うららか(麗らか)。

 

上り下りの船人が=船が行ったり来たりしている様子。

この当時は水運が発達していたので、人や荷物を運ぶ船の便が盛んだった。

もしくはボートレースの様子、と解釈する場合もある。

いずれにしろ活気のある隅田川の様子。

 

櫂(かい)=船を漕ぐ道具。オール。

 

花と散る=花びらのように散る。

 

何にたとふべき=何にたとえたらいいだろうか(たとえようがないほど美しい)。

 

2番

見ずや=「見てごらん、ご覧なさい」

 

あけぼの=夜明け、明け方。

 

露(つゆ)=朝露(あさつゆ)。

 

われにもの言ふ=私に語り掛けるような。

 

「さしまねく」の「さし」は、語調を整えたり強めたりする接頭語(意味はない)。「まねく」は「招く」。

 

 

3番

錦おりなす長堤=美しく織られた錦のように花に彩られた川の長い堤防・土手。

※私は錦=赤色を想像し動画内では夕陽の様子と伝えています。

学校の先生の指示に従ってください。

 

おぼろ月=もやで霞んだ春の月。

げに=本当に、いかにも、まちがいなく。

一刻も千金の=ほんの少しの時間でも千金に値する、価値の高い様子。漢詩『春夜』の一節に由来している。

 

2、曲の特徴
16分休符が随所にある。

春の、うららの

のぼり、くだりの

など。

 

なぜか?

想像するしかないが、区切ることによって、その言葉を大事にして、情景を思い浮かべながら歌ってほしい、そういった思いがあったのかもしれません。

音楽の先生的には、「子音をはっきり発音するための準備」と教えているかもしれません。

 

メロディの違いに注意しましょう

うららの

くだりの

 

たとふべき

16分音符

32分音符

 

1、2、3番とメロディが異なるところがありますので注意しましょう。

2番 つゆ浴びて

3番 げに一刻も

 

3番ラスト

「眺めを何に」=「に」でフェルマータ、その音を程よく伸ばす。

「たとふ」=リタルダンド、だんだん遅く。

「べき」=アテンポ、元の速さに戻る

 

3、曲の概要

そもそも1900年に発表された歌曲集「四季」の最初を飾る楽曲でした。

2曲目は「納涼」、3曲目は「月」、4曲目は「雪」です。

 

演奏形態は二部合唱(同声がメインですが様々なアレンジがあります)

4分の2拍子

テンポはアレグロモデラート

16分休符があることが特徴

作詞:武島羽衣

作曲:滝廉太郎(代表曲「荒城の月」「箱根八里」)

 

頑張ってください!

 

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