【発達理論で子どもと向き合う⑤】 マズローの動機づけ理論

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【発達理論で子どもと向き合う⑤】 マズローの動機づけ理論

2024.03.02 | 課外授業

【発達理論で子どもと向き合う⑤】 マズローの動機づけ理論

【発達理論で子どもと向き合う⑤】 マズローの動機づけ理論
【発達理論で子どもと向き合う⑤】 マズローの動機づけ理論



アメリカの心理学者マズロー(1908~70)は、「人間は生まれながらにして、より成長しよう、自分の持てるものを最高に発揮しようという自己実現の動機づけを持つ存在である」という考えを基に人間性心理学を提唱しました。

よく知られているのが「欲求5段階説」です。


 

すなわち、低次のものから「生理的欲求」「安全欲求」「愛と所属の欲求」「承認欲求」「自己実現欲求」とあり、低次のものが満たされると次の欲求を満たそうとするというもので、それがモチベーションに繋がるという考えです。



その日食べるものにも困っている状態では、生きるために食べる、休む、眠るなどの「生理的欲求」を満たすことが重要です。

それが満たされたら、住まいや衣服、雇用の確保など「安全の欲求」を求めます。

次の段階として、「社会的欲求」とも呼ばれる、社会の一員として認められることや人から愛されたいという欲求の段階である「愛と所属の欲求」が生まれます。

それが満たされると、組織内外での地位や名声、権威、人から認められたいという「承認欲求」が芽生えます。

承認欲求が満たされると、自分の持つ可能性を実現して、個人としての能力を発揮したいという「自己実現欲求」の段階を迎えます。



「生理的欲求」「安全欲求」は物理的欲求、それ以降は精神的な欲求です。

また「生理的欲求」から「承認欲求」は欠乏欲求とも呼ばれ、それに対して「自己実現欲求」は成長欲求と呼ばれています。



マズローはこのように、低次の欲求が満たされることで次元の高い欲求に移ると考えました。

今、自分が、もしくはお子さんがどの段階にいるのかを見てみると面白いかもしれないですね。

現代日本ではたいてい下から二番目までの欲求は満たされているわけで、多くの子どもは第3、第4段階の欲求で悩んでいるかもしれません。



クラスや部活になじみたい、友人や恋人を作りたい、など

=「愛と所属の欲求



クラスや部活内で周りから認められる存在になりたい、友達や恋人を自慢したい、特別な活動をSNSで発信して高評価をもらいたい、など

=「承認欲求



学んだこと、自分の得意なことを活かして文化祭などの行事に貢献したい、興味を持った学問を究めるために大学進学を決意し受験勉強をする、など

=「自己実現欲求



それぞれにモチベーションを感じる段階があると思います。



〇アルダファの理論

このマズローの欲求階層説を修正し、ERGモデルとして提唱したのがアルダファです。

E=Existence(存在欲求)

R=Relatedness(関係欲求)

G=Growth(成長欲求)



人間には欠乏欲求と成長欲求があるというのはマズローと同じですが、各欲求は連続的であり、高次と低次の欲求が同時に起こり得るとしている点でマズローと異なります。



個人的な意見ですが、分かる気がします。

やりがいのある仕事を任されていた時は「自己実現欲求」しか見えておらず誇りを持っておりましたが、部署が変わったとたんに「承認欲求」との戦いになったこともあり・・・。

こういうところが、「理論は理論」と割り切るべきところで、大事なのは日常のリアルですね。 





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