【発達理論で子どもと向き合う⑦】フロイトの「防衛機制」

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【発達理論で子どもと向き合う⑦】フロイトの「防衛機制」

2024.03.16 | 課外授業

【発達理論で子どもと向き合う⑦】フロイトの「防衛機制」

【発達理論で子どもと向き合う⑦】フロイトの「防衛機制」
【発達理論で子どもと向き合う⑦】フロイトの「防衛機制」



東京都杉並区永福町の個別指導塾 英才個別学院 永福校です。



意識として受け入れが困難なことに直面すると、自我が意識に受け入れ可能な形で処理する心のはたらきを「防衛機制」といいます。



「抑制」

認められない欲求や苦痛な感情や記憶などを、無意識の層に押し込めて、意識に上がらないようにすること。

例:記憶喪失、解離性健忘や離人症



「否認」

出来事の意味の一部や全体を否定し、存在しないことにすること。

例:ゲーム依存の子が「いつでもゲームを辞められるので問題ありません」と現実を否認する。



「反動形成」

苦痛な感情や受け入れがたい欲求を抑圧し、反対の方向の態度をとること。

例:気になる異性をわざと知らんふりする。

苦手な相手に対し過剰に仲良く接してしまう。



「置き換え」

本当の欲求を抑圧し、身近で手に入れられる欲求を満足させることで充足すること。

例:旅行に行きたいけどいけないので旅の動画を見る。



「合理化」

満たされなかった欲求に対して、もっともらしい説明を付けることで認めがたい現実から目をそらす。

例:失恋した時に「あの人とは釣り合わないから交際できなくてよかった」と思う。



「同一化」

取り入れともいう。自分にとって大切な人の一部の特徴あるいは全部を自分の中に取り込む、あるいは同じものだとしてふるまう。

例:憧れているアイドルと同じ髪型にする。



「補償」

ある部分に劣等感を感じている場合、他の部分を優位にしたり、優位に立ったりすることで劣等感を埋め合わせようとすること。

例:勉強が苦手だからスポーツに打ち込む。



「知性化」

感情や欲求、葛藤などを意識化して解放するのではなく、知識を集めたり抽象化したりする知的態度をとる。

例:苦痛や葛藤に対して知識を深めることで対処しようとする。



「抑制」

苦痛な感情や記憶を意識の外に追い出すこと。「抑圧」は無意識だが「抑制」は意識的に行われる。

例:失恋の辛さを紛らわすために部活に打ち込む。



「他愛主義」

自分では満たすことのできなかった欲求を、他者が満たすことのために献身的に尽くすこと。

例:自分が叶えられなかった夢を我が子に託す。



「ユーモア」

苦痛における不快な感情でエネルギーを使うのではなく、笑い飛ばすことで発散、解放し苦痛を凌駕する。

例:失敗話を笑い話に変える。

サラリーマン川柳など。



「昇華」

社会的に認められない欲求や、満たされなかった欲求を、社会的で価値のある行動へ転じたり、別のより高い目標を達成したりすることで満たす。

例:内在している怒りを芸術作品として表す。



「退行」

発達のより初期の段階に戻ったり、より未熟な行動様式に戻ったりすること。

例:弟(妹)が生まれ、おむつがいらなかった長子が再びおむつが必要になる。

成人が怒りをあらわにして粗野なふるまいをする。



「白昼夢」

現実には満たされない願望を想像で満たすこと。

例:宝くじが当たったことを想像する。



などなど。



「どうしてこの子はこういう行動をするのかしら?」と思ったら、無意識のうちに防衛機制が働いて心を守っている可能性があります。

悩みに向き合ってみる必要があるかもしれません。







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