【発達理論で子どもと向き合う⑥】フロイトの「心のモデル」

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【発達理論で子どもと向き合う⑥】フロイトの「心のモデル」

2024.03.09 | 課外授業

【発達理論で子どもと向き合う⑥】フロイトの「心のモデル」

【発達理論で子どもと向き合う⑥】フロイトの「心のモデル」
【発達理論で子どもと向き合う⑥】フロイトの「心のモデル」



心の構造について、ウィーンの医師フロイト(1856~1939)は次のように述べています。



・心のモデル(構造論)

人の心は「超自我」「イド」「自我」からなっている。



「イド」

= 本能的、衝動的なエネルギーの源。

無意識な欲望のエネルギー(リビドー)の貯蔵庫。

ひたすら欲求を満たすことを追求します。

ここを支配しているのは欲求が満たされたときに快感を得、これを反復体験したいという心の原則である「快楽原則」です。



「自我」

= 現実に即してイドの本能的な欲求を抑制、解放をコントロールし、うまく外界と「イド」「超自我」を融和させる調整役。

ここを支配しているのは、直接的な欲動を現実に適した方法で充足させようとする心の原則である「現実原則」です。



「超自我」

= 自分自身の内面が欲求を抑制し、禁止する道徳的意識。子どもの頃に植え付けられた倫理観などの規範から成ります。

不道徳な欲求を抑圧し「自我」がイドを制御するやり方を検閲しています。

ここを支配しているのは、やってはいけないことを制する心の原則である「道徳原則」です。



例えば、受験生は合格のために勉強する必要があります。

「勉強するべし!」という道徳的な「超自我」があります。

それに対して「遊びたい」という欲求の塊である「イド」が顔をのぞかせることがあります。

最終的にその欲求を、「受験生は勉強しなければいけないから」という外界(目標、世間体、親、友人など)との兼ね合いを考え、勉強に向かうのが「自我」の力です。

超自我とイド、まるで天使と悪魔の脳内再生のようですね。



・もう一つの心のモデル(局所論)

心は「意識」「前意識」「無意識」から成るとしたもの。

無意識とは「抑圧」されたものから成る領域で、意識していると不快なため意識から締め出されたものです。

本人の努力だけで意識に上がらせるのは不可能なため、精神分析が必要だと考えました。

これに対して「前意識」は、努力や他者からの指摘により意識できる部分のことです。



フロイトの考えは今日の臨床医学、臨床心理学に何らかの影響与えています。



・防衛機制

意識として受け入れが困難なことに直面すると、自我が意識に受け入れ可能な形で処理する心のはたらきを「防衛機制」といいます。



次回詳細を見ていきましょう。







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