文化史でふり返る日本史(飛鳥~平安編)

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文化史でふり返る日本史(飛鳥~平安編)

2023.10.21 | 課外授業

文化史でふり返る日本史(飛鳥~平安編)

文化史でふり返る日本史(飛鳥~平安編)
文化史でふり返る日本史(飛鳥~平安編)



文化史の流れを簡単に。



都立入試では細かい年号は聞かれませんので、なぜそういった文化が必要だったのか、という知識と大まかな順番を覚えておきましょう。



・飛鳥文化(飛鳥時代、聖徳太子の時代)

日本で最初の仏教文化です。

大国(中国)との対等外交を築くため、聖徳太子法隆寺を建立しました。

その当時最先端の仏教技術を用いた最先端の建物です。

その文化力と律令体制をしっかりと中国にアピールしました。

・白鳳文化(飛鳥時代、天武天皇持統天皇の時代)

仏教を国家宗教とした動きが出始め、国営のお寺である薬師寺が建立されました。



・天平文化(奈良時代、聖武天皇の時代)

鎮護国家思想が熟成し、聖武天皇の呼び掛けで各国に国分寺・国分尼寺が建立されます。

奈良の東大寺に大仏(盧遮那仏るしゃなぶつ)が建立され、その絢爛豪華な建造物は他国を圧倒したことでしょう。

また唐から鑑真というお坊さんが来日し、戒律(お坊さんの決まりごと)を授けてくれました。

大仏と戒律によって、物理的にも精神的にも仏教大国となったわけです。



またこの頃は律令体制が整ってきた時期でもあり、独立国として歴史書を編纂する必要が出てきました。

712年に古事記、720年に日本書紀が書かれています。

さらに、中国から伝わった漢字を独自にアレンジした「万葉仮名」が生まれ、日本最古の歌集「万葉集」が完成します。



ここで注意!

「仮名文字」といってもひらがな、カタカナのことではありません。

それらができるのは平安時代です。

万葉仮名というのは漢字ですので気をつけましょう。

ちなみに古事記は万葉仮名、日本書紀は漢文で書かれているという違いもあります。



・唐風文化(弘仁・貞観文化)(平安時代初期~中期)

唐が最も元気が良かった時代。

この頃になると貴族が台頭し始め、様々な政治権力争いが起こります。

そこで重宝されたのが密教による現世利益でした。

その密教を日本に伝えたのは空海

真言宗を日本にもたらします。

時を同じくして最澄天台宗を広め比叡山延暦寺を本山とします。

ちなみにこのふたりは遣唐使として派遣された人たちです。



・国風文化(平安中期~平安末期)

ところが唐の力も衰え、894年に遣唐使を廃止します。

最先端の文明が入らなくなってしまいました。

これにより、日本独自の文化が花開いていきます。

「日本国風」ということで国風文化です。



漢字を崩してひらがな、カタカナが誕生しました。

これを愛用したのが女性たち。

ここに女流文学の花が開くことになります。



枕草子」の清少納言

源氏物語」の紫式部



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